映画【二重生活】U-NEXTで観ました。
人とは何か?生きる意味って?
そんな「答えなき問題の答え」を見つけるために選ばれた手法が、“理由なき尾行”=哲学的尾行でした。
こちらのページでは、映画【二重生活】の感想・レビューを、核心に触れない程度のネタバレも含めつつ、書いていきます。
このページでわかること
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本ページの情報は2020年1月時点のものです。
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映画【二重生活】は、「修士論文のために始めた隣人の尾行」という禁断行為にのめり込んでいく大学院生を描いた心理サスペンス。
原作は直木賞作家・小池真理子さんの同名小説。
フランスのアーティスト、ソフィ・カル著「本当の話」にインスパイアされて書かれたそうですよ☆
大学院の哲学科で学ぶ珠(たま・門脇麦)は、「人とは何か、生きる意味って何?」と悩みながら生きていた。
そんな珠に、指導教授・篠原(リリー・フランキー)は、「一人の“対象者”を観察し続けてはどうか」と提案した。
「人とは何かを考察するための理由なき尾行」
尾行のルールは、「対象者とは接触しないこと」
珠は提案を受け入れ、“哲学的尾行”をして修士論文を書くことに。
隣人の既婚男性・石坂(長谷川博己)を尾行のターゲットに決めた。
石坂は、美しい妻と可愛い娘との平和な家庭があり、仕事でも活躍、経済的にも恵まれていた。
しかし、そんな石坂には、愛人がおり……。
尾行にのめり込んでいく珠。
同棲中の恋人・卓也(菅田将暉)との関係にも亀裂が生じはじめ、やがて修羅場に巻き込まれていく。
主人公・珠を演じたのは、門脇麦さん。
一見、冴えないオドオドした女子大生、かと思いきや?
けっこうヤバい女じゃないのか???……って役どころがハマってます。
公開日:2016年6月25日 製作国:日本 上映時間:126分
監督・脚本:岸善幸 原作:小池真理子
出演:白石珠門脇麦・石坂史郎長谷川博己・鈴木卓也菅田将暉・篠田教授リリー・フランキー・石坂の妻河井青葉・石坂の愛人篠原ゆき子・管理人烏丸せつこ・珠のゼミ仲間岸井ゆきの 他
長谷川博己さんはエロい。
エキセントリックな役も多い菅田将暉さん、今回はフツーの青年を好演。
リリー・フランキーさん、トーンをすごーく抑えた感じが、哲学部の教授っぽくてよかった。
最近ジワジワ露出が増えている岸井ゆきのさんもちょっぴり出演。
映画のかなり前半の飲み会シーンをお見逃しなく♪
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映画【二重生活】
ことはの感想をざっくり3つにまとめると……。
門脇麦演じる珠
地味にヤバい女
尾行でわかるか?
人とは何か、とか
生きる意味、とか
で、結局何やねーん
っていう感想で正解
私の感想を一つずつ書いていきますね☆
珠(門脇麦)は、哲学科に通う大学院生。
地味で、元気いっぱいではないけど、いわゆる、“フツー”の女性。
インモラルな尾行行為だって、修士論文に真剣に取り組みたいという真面目さからであって……。
……と見えるのですが、意外にしつこい粘着質っ、地味にヤバい😅
私がヤバいと思ったシーンは、
- 粘着質!哲学的尾行へののめり込み方、周り見えなさすぎ
- 自己中!石坂(長谷川博己)に尾行がバレても論文を書きたい、その理由や自分の過去を長々と話すシーン、身勝手すぎ
- 思いやりない!恋人卓也(菅田将暉)のこと、ないがしろにしすぎ
などなど。
特に、尾行がバレて石坂と対峙するシーン。
珠の一連の行動も言動も気持ち悪っ。
で、石坂が吐き捨てるように言ったセリフが「陳腐だな」
長谷川博己同様、私も失笑。
(※褒めてます!)
二重生活の原作者・小池真理子さんが、この作品を書くきっかけになったのは、フランスのアーティスト、ソフィ・カル著の「本当の話」。
尾行という手法で、アイデンティティ、つまり“自分とは何か”、を追求した作品です。
赤の他人を尾行、こっそり観察することで、なんで自分とは何か?がわかるの?
最初はそう思いました。
でも、映画を観ながら、尾行する珠と同じ目線で、石坂を観察していると、なんとなくわかる気が。
普段の自分って、意識的にも無意識的にもいろんな顔を使い分けてる。
仕事の顔、恋人や配偶者の前での顔、同性同士でいる時の顔、親としての顔……。
あまり差のない人もいれば、まったく違う顔を持ってる人もいる。
尾行すれば、対象者のどの顔も知ってしまいますよね。
自分と、赤の他人である尾行対象者。
内容は違っても、自分にもいろいろな顔や秘密があることを客観視させられるのかなって。
自分で自分のことはわからなくても、人からみたら自分もこういう風にみえるのかな、とか。
とはいえ……。
一応、自分なりに、尾行=他人の表裏すべてを観察することで、人間を考察できる、と結びつけたものの……。
鑑賞中は、モヤモヤしっぱなし。
観終わったあともスッキリはしないという方、多いんじゃないかなぁ
珠は、いろんな修羅場をくぐりながらも尾行続行。
やっとの思いで、修士論文を書き上げた珠、その表情は晴れやかでした。
修士論文の結びを呼び上げるかたちで、映画は終わるのですが……。
論文の結論=この映画の総括= 哲学的な 問い「人とは何か?」に対する答えを出したのかなぁ、と思ったら!
最後、テロップに出てきた4行がっ……。
「結局、何やねーん」と思っちゃいました。
(関西人じゃないけど😅)
私の理解力が足りないのかな🤔
「答がわからない」
=
不正解ではない。
私は、嫌いじゃないタイプの映画ですが、「勧善懲悪、映画を観終わった後はスッキリ」したい方には、微妙かも🙄。
人が何たるかの答なんて、わからないほうが正解なんじゃ?
と感じました。
自分なりの解釈を楽しみたい、という方におすすめです。
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