こちらのページでは、映画【SRサイタマノラッパー】シリーズ3作品の感想をまとめています。
核心に触れるネタバレは極力しないよう、あらすじ・見どころもご紹介しますね。
監督は、「太陽」「22年目の告白 -私が殺人犯です-」「AI崩壊」などを手掛けた入江悠監督。
ラップなんてまったくわからない私でもおもしろかったぁ~♪
このページでわかること
《あらすじ》
どうにも冴えないサイタマの若者3人。
挫折や衝突を繰り返しながらもラップグループ「SHO-GUNG(ショーグン)」としてステージに立つことを目指す青春ストーリー。
主役3人が魅力的|ポンコツだけど憎めない
自分の主張もなく、仕事もなく、情けな~い太っちょニートラッパーIKKU(イック)を演じるのは駒木根隆介。
かなりのポンコツなんだけど、あ~、優しい子なんだろうなぁ、って人の良さは伝わってくる。
特に、東京でAV女優をしていた過去を持つ、かつての同級生・小暮千夏(みひろ)への態度とか。
キュンとしちゃった。
親友のTOMトム(水澤紳吾)は、おっパブで働きながらも、大人に何か聞かれれば、それっぽい答えを返せたりする常識人の一面も。
後輩MIGHTYマイティ(奥野瑛太)も、3人の中では、一番ラッパーっぽく?悪っぽく見えるけど、どこか振り切れてない感じ。
農家の息子でブロッコリーのことを“ブロ”と呼んでいる。
結局、イックとトムを裏切り、東京に行ってしまうのだけど。
(のちに、マイティは大変なことになる⇒詳しくは「SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者の感想」へ)
3人とも、どこをどう切り取っても、カッコよくはないし、バカだね~って言いたくなるけど憎めない。
役所の会議室でラップ、まるで地獄絵図
印象に残ったのは、役所の会議室で、お固い(というか普通)大人たちを前にラップしなくちゃいけないシーン。
町で頑張る若者を応援する、みたいな企画で呼ばれたのに、ラップも生き方も理解できない大人たちに袋叩き。
大人たちが真面目に質問すればするほど、噛み合わないやり取り。
で、この大人たちの話し方がめちゃくちゃリアル。
地獄絵図??笑 だったけど、秀逸。
ラストのIKKUイックのラップ
最後の最後、IKKUが自分の諦めない思いをラップするシーン。
RHYMESTERライムスター・宇多丸さん、絶賛&号泣したそう。
私は涙までは出なかった。
だけど、宇多丸さんが号泣した、意味もわかる。
カッコ悪くても、ガムシャラな感じにグッときた。
イタくて愛おしい3人。
みんな頑張れって思うと同時に、自分にも頑張れよって言いたくなる、そんな映画でした。
「SRサイタマノラッパー」は、埼玉の男性ラッパー3人の話だったけど、今回の舞台は群馬、女性ラップグループのお話です。
《あらすじ》
家業のこんにゃく屋を手伝い、退屈な毎日を過ごす27歳のアユム。
高校時代のラップ仲間と再会し、一夜限りのライブを計画、奔走するものの、現実の壁が立ちはだかり……。
では見どころを3つほど。
群馬の女性ラッパーVSサイタマノラッパー河原でバトル
埼玉からきたイックとトムと、アユムたちが河原でMCバドル。
最初は、お互いそれなりにディスりあってるのだけど、だんだんネタがなくなったのか?
「オッパイペチャパイ」とか、もう中坊のケンカみたい😅
選挙カーでプチョヘンザ
ライブ費用稼ぐためのアルバイト。
選挙カーでうぐいす嬢をするのだけど、ついついラップになっちゃう🤣
選挙カーから「プチョヘンザ、プチョヘンザ、ありがとうございます。」っって 笑
オヤジギャクみたい?なラップだけど、一応、選挙応援にはなっているあたりはさすが?
スクール水着?でラップ
同じくライブ費用を稼ぐためイベント出演した5人。
せっかくオシャレして行ったのに、スクール水着っぽいダサい水着に着替えさせられ、プールサイドでラップ。
アラサー女子5人×スクール水着×高校時代作ったキラキララップ
なんとも屈辱的なシーン😢
5人とも、高校時代に書いた歌詞のようなキラキラした人生を送っていない。
アユム(山田真歩)は彼氏なし実家で鬱々とした日々を過ごしてるし、ミッツー(安藤サクラ)は、実家の旅館が破産、借金に追われている。
マミー(桜井ふみ)は、風俗嬢、しょうもない男に惚れている。
高校時代と同じようなテンションで歌えるはずもなく、歌詞を書き換える。
あの頃書いたキラキラした歌詞と、今の現状を書いた歌詞。
痛々しいけど、多くの人が共感できるんじゃないかなって。
だけど、大人になったって希望がなくなるわけじゃないし、これからの人生の方が長い!
♪シュッ、シュッ、シュッ♪
彼女たちの“イタ可愛いラップ ” が耳から離れない😅
あれ?サイタマノラッパーってこんなだっけ?
っていうくらい、ほのぼのしていた第1弾、第2弾と違ってバイオレンス要素強め。
といっても、サイコパス度低めの私でも観れるレベルですが、ちょっとビックリしました。
《あらすじ》
埼玉の弱小ヒップホップ・グループ「SHO-GUNG」のイックとトムと決別、上京したマイティ(奥野瑛太)。
先輩ヒップホップグループ「極悪鳥」で下働きしながら、ステージに立つことを夢見ていた。
しかし、極悪鳥メンバーから不条理な仕打ちを受けたマイティは、取り返しのつかない事件を起こしてしまう。
逃げるマイティ、新しい居場所をみつけるが、厳しい現実は続き、ついには……。
止まらないマイティの転落ぶり
マイティだって頑張ってないわけじゃないのに。
ラップだってすごく上手なのに!
あの負のスパイラルに入ってしまうと、ほんとに抜け出せない。
頑張っても頑張っても、より悪い方に向かってしまう様子に、「なんでそんなことしちゃうかなぁ」ってなる😅
マイティを支え続ける彼女・一美(斉藤めぐみ)が健気。
ムチムチした体型が生々しくリアル。
マイティも乱暴だけど一美を守りたいと思っているのは伝わってくる。
だけどそんな思いの強さからも、最悪の事態につながってしまうのが皮肉。
イックとトムが成長してた!
相変わらず社会的には成功していないけど、なんかイック、たくましくなってた。😄
怪しげなイベントだったけど、それでもステージ出演果たしたし、第1弾の頃に比べたら、ラッパーとしての自覚が強くなっている感じ。
地道にだけど、夢を諦めずに続けてきたからだと思う。
マイティとは対照的、しかもマイティからしたら絶対み見られたくないシチュエーションで再会する3人。
第1弾、第2弾同じく、ラストのラップシーン。
宇多丸さんは、第1弾で号泣だったそうだけど、私は今回のラップで泣いてしまった。
第3弾は、ラップシーンもグレードアップ!
私は、全然詳しくないのでわからないけど、界隈では有名な方も出演されているそう。
かっこよかった!
第1弾、第2弾のような、切なさもありつつなんか笑える、感じではなかった。
特にマイティのストーリー部分は。
でもイックとトムは、相変わらずチャーミングだし、“征夷大将軍”っていうグループと友だちになるなど、ほっこりシーンも。
(征夷大将軍の4人、ルックは情けない感じだけど、ラップはかっこいい!)
ちょっと怖かったけど、第3弾が一番見応えあったかも😄👍
ラップには興味がなかったのですが、SHO-GUNGのライブがあったらチケット買う!
「みんな頑張れよっ」って励ましつつ、自分も励まされる、そんな感覚の映画。
ちょっと元気が欲しいときにおすすめです😄👍
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