映画【湯を沸かすほどの熱い愛】フル動画観るならココ※無料配信情報

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本作が、初の商業用長編作品となった中野量太をはじめ、主演の宮沢りえ、助演の杉咲花らが日本アカデミー賞を6部門受賞するなどの他、数多くの映画賞に輝いた作品です。

映画【湯を沸かすほどの熱い愛】を鑑賞した方のレビューをチェック♪

観終わった後に涙と鼻水が止まらず、まるで心が浄化されるような作品でした。
この作品に出てくる人達は、何かしら大きい苦難や苦しみを抱えて生きています。
正直、この文章を書いてる今でさえも泣きそうです。

余命数ヶ月を宣言された母親、いじめという問題を抱える娘、突然失踪してしまった父親など。その彼らの感情や生き方が温泉を背景に伝わってきます。

そして、宮沢りえやオダギリジョー、杉咲花の名演技がさらにそれらをひしひしと伝えてきます。
近年稀に見る名作です。

それはもう、泣いた泣いた（涙）
余命2ヶ月という自身の境遇を受け入れ、子供や周囲の人々のために立ち上がった主人公・双葉の強さに心が震えました。

特に娘に対する愛情の深さは、タイトル通り”湯を沸かす”ほどで、双葉の真の優しさを知る度に涙が溢れました。

中野監督の大ファンですが、監督の独特な感性と感動が見事にマッチした名作だと思います。

最後の最後まで中野監督らしい奇抜なストーリーでしたが、それがまた家族や仲間を大切にした逞しい双葉の姿とリンクしていて、感動と爽快さを共に感じました。

宮沢りえさんの家族への渾身の思いが入った涙なくしては観られない映画です。

自分の余命があとわずかと知らされ、残された期間に娘してあげられることは、しなくてはならないことは何か、考えて即行動する母。
行方不明の夫を引戻し、銭湯を復活させ、娘に託すことは。私も宮沢りえさんのように母となり家族を思う気持ちが痛いほど分かります。

いじめを受ける娘をどう立ち向かわせるか、弱い自分を奮い立たせいじめっ子に立ち向かい、戦った娘を受け入れる姿に感動しました。

宮沢りえさんの演技は勿論ですが、杉咲花さんの演技に圧倒されました。

いじめにあった時の何も言えず立ちすくむ姿や、母親の考えを理解できずに戸惑う姿も、事実を知ってからみるみる成長していく様子も過剰になり過ぎず自然に、違和感なく演じていて凄い人だなと思いました。

映画のあらすじで「余命○年」というワードを聞くと、ついつい感動の押し売りかな？と思いがちですが、チープなものにならず、どっしりと重みを感じられる作品になっています。

彼女達の演技力に加え、それぞれのキャラクターの心の変化が予定調和ではなく、その苦悩や勇気がとても丁寧びに描かれているからこそだと思います。

僕が「湯を沸かすほどの熱い愛」を観たのはほんの軽い気持ちでした。
しかしこんなに涙をぼろぼろ流すような内容とは知らず、準備してなかっただけにびっくりしました。

僕の好きな日本映画のひとつです。
監督の中野量太さんはこの作品がデビューみたいですが、初監督のクオリティではありません。
この映画をきっかけに中野量太監督の作品は常にチェックするようになりました。
まだ1回しか観ていませんが、2回、3回と観たい素晴らしい作品です。