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葛城金物店の経営者である葛城清（三浦友和）は自宅の壁に書かれた落書きを消している。落書きの原因は、次男の稔が無差別殺人事件を起こし、死刑判決を受けたからだ。そんな葛城家はかつて４人暮らしだった。しかし清は自分勝手で亭主関白、家族全員に対して威圧的に支配する生活ぶり。清の長い支配により、逆らう事も諦めていた妻の伸子（南果歩）は、ある事をきっかけに清を見捨て、次男稔（若葉竜也）と共に家を出た。そして葛城家は一気に崩壊へと向かっていく。
2016年6月18日公開に公開となった日本映画で、赤堀雅秋監督の待望の第2弾です。
既に舞台化されていた葛城事件に、殺人という要素を加え、益々人間の汚い所が描かれています。
舞台版は、2001年に起きた「附属池田小事件」がモチーフとなっており、映画版では、さらに「土浦連続殺傷事件」「秋葉原通り魔事件」「池袋通り魔殺人事件」など、実際に起こったさまざまな事件の要素を参考に製作したと言われています。
見終わった後の後味の悪さで大きな話題を呼び、《胸糞映画》としても有名な作品で、主演の三浦友和さんが演じる葛城清は、一家の主人でありながら狂気的で、見ているものに不快感を与えます。
葛城清を筆頭に、一家のもろとも狂っていく家族の行く末が見どころです。
狂ってる葛城家の面々に加えて、稔と獄中結婚した田中麗奈さん演じる「星野順子」も気持ち悪い……。
正義感なのだろうけど、なんか恐かった😅
映画【葛城事件】を鑑賞した方のレビューをチェック♪
実際の事件を参考に作られた作品で、楽しく見られる創作映画も良いのですが、重く暗い、考えさせられる映画の方が私は好きで、魅力を感じてしまう。
家族とは誰にでもある、一番身近な人間関係だが、ひとつ間違えると、とても怖いものに変化する。
親の立場になると一人の人間を育てていくわけで、家庭の中で少なからず、価値観や存在する意味を教えていく。
正解が無い子育てで、清も自分なりの考えで、頑張って家庭を支えてきたつもりなんだろうな。と思える部分もある。
ただそれが噛み合わず、皆が悪い方向へと行ってしまう。
誰もが弱い部分を持つ、未完成な人間なのだと考えさせられる作品でした。
怖い話です。
父親の高圧的な態度は見ていて嫌でした。
ちよっと見続けるのがつらいほどでした。
あんな父親の家はほんとに居心地が悪かったでしょう。
だから、ああなったという単純なものではないと思いますが、それでも関係はあったと思います。
何が起きても変わらない人、そういう人もいるのだなと思いました。
三浦友和さんは、普段、すごくいい人なのに、あんな役もできるのだなとびっくりしました。
後味の悪い映画が好きな人におすすめです。
苦しい。
この映画を観終わった後にただそう感じました。
心が苦しいだけではなく、息が詰まるような苦しささえ残るようでした。
崩壊していく家族という集団、その中の個々人をただ眺めることしかできない。
どうしようもない終焉へ続いていく映像をただ眺めることしかできない無力感、スクリーン越しにさえ伝わってくるような圧力への苦しさに、鑑賞中ずっと喉を締められているような感覚があります。
俳優の演技が良いこともあり、リアリティを持って迫りくる「苦しさ」が残った良作です。
この映画はすごいです。
家族関係微妙な歪みが、あとあとツケとなって噴出していく過程に恐怖を覚えさせられます。
会話などのやりとりがリアルで、役者陣もはまり役です。
父親役の三浦友和が絶妙に嫌な感じです。
田舎の長男が亭主関白で家族に対して偉そうにしている家族などの話はよく聞きますが、本人にこの映画を見せたらどんな反応をするのでしょうか。
反省する点はあるのでしょうか。
気になります。
この映画はただ怖い、グロいだけではなく、家族関係について考えさせられます。
また、お話としても面白いです。
映画【葛城事件】に寄せられた著名人たちのコメントはこちら↓
「なんだろう、この不快感… この最強に面倒臭い感じ… 嫌な言葉しか見つからない… こんな気持ちにさせられた時点で、僕は葛城事件に敗北したのだろう…」
（俳優・滝藤賢一）「俳優部は、役の「体臭」を獲得し、スタッフは、監督の「作品臭」を具現化する。 汗の臭い、部屋の臭い、食品臭、血の臭い・・・。赤堀監督の新作は、鼻にくる！！」
（俳優・光石研）「家族崩壊をもっとも悲惨な形で描き切った哀切のノワール。 人の愛し方がわからない家族たちの圧倒的な孤独に震え、家長である三浦友和の野卑で悲痛な怪演に揺さぶられた。」
（漫画家・やくみつる）「グリコ・森永事件、少年Ａ、和歌山カレー事件、世田谷一家殺人事件…かかわった数々の事件に、新たに『葛城事件』が加わった。 家族のカタチ、無差別殺人、死刑制度─そのどれもが未解決だ。」
（ジャーナリスト・大谷昭宏）「家族というものに、理想を求めてはいけません、 理想像を押し付けてもいけません、 正論を押し付ければ押し付けるほど、理想の家族がどんどん遠のいていくことを、「葛城事件」は実に楽しく、恐ろしく、教えてくれます。」
（映画ジャーナリスト・金原由佳）「無差別に何人もの人間を殺したモンスターの父は言った。「俺はやるべき事をやったんだ」 そう、私達親はいつだって自分の出来る限りの事を子供に注いでいる。もしそれが間違いだとしても。。 子育てとは私達の人生を賭けた壮大で難解なプロジェクトであるという事を痛く突きつけられた時間だった。 これは観なくてはならない作品だ。」
葛城事件製作委員会
（タレント/女優・MEGUMI）
