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同棲中のインド人の恋人が突然いなくなり、失恋した倫子(柴咲コウ)。
ショックのあまり心因性失声症になってしまった倫子は、仕方なく折り合いの悪い母(余貴美子)が暮らす田舎へ戻る。
倫子は自活するため、実家の物置を利用して「食堂かたつむり」を開店。
1日1組限定の店で、お客をイメージして料理を作るうちに倫子は元気を取り戻していった。
そのうち「食堂かたつむり」で食事すると、願いが叶うという噂が広がっていき……。

アニメーションやCGなどを交えたファンタジックな世界観が見どころです。

映画【食堂かたつむり】を鑑賞した方のレビューをチェック♪

ドラマでも映画でも食を絡めた作品は好きなのですが、これもその作品のひとつです。
主人公の倫子が失恋して心因性失声症になってしまう設定は突然で戸惑いましたが、彼女が日々の生活と料理によって少しずつ回復していく様子は観ていて癒されました。
そして主演の柴咲コウも魅力的なのですが、なんと言っても自由奔放な母親を演じた余貴美子がさすがの存在感でした。
こんな母親のもとに戻ったからこそ倫子も回復できたのではないかと思います。
作中に登場する料理ですが…、全てが美味しそうとは思えなかったのが残念です。

料理があまりおいしそうじゃなかったです。
料理がテーマの映画でそれは致命的だろと思います。
それにお話もよくわかんないし、主人公は話せないという設定も生かされているとは思えません。
また、豚さんのことに関しては、なんかすごく自分勝手というか、今まで話してたのにってなりました。
結構ひどい話だよとは聞いていたけど、ここまでとは…。
現実美がなさすぎて話に入っていけませんでした。
柴咲コウさんはきれいです。ブラザートムさんも好きなので見れてよかったです。

小川糸さんの原作小説が好きだったから、観たのですが、何だかへんてこな映画になっていて、原作ファンとしては、複雑な心境になりました。
ファンタジーのような要素がものすごく突拍子もなく描かれていて、これじゃない感じが強いです。
登場人物たちは、上手い役者さんを揃えているからか、イメージに近く、何とか原作と映画は違う作品と自分を納得させようとするものの、演技力がある分、妙にリアリティーがあって、そこが正直に言うと違和感を感じました。

心因性失声症が原因で食堂を開き食べた人が元気になっていくという作品で重い作品かと思いきや心が揺さぶられるハートフルな物語でした。
何といっても出演者に柴咲コウも抜擢されていて可愛さが前面に出ているのです。
終始流れるBGMも作品を際立たされ印象深く残ります。
料理が人々にとってとても大切で心までも満たしてくれるのだと再認識させられます。
家族愛やファンタジー性を求めている人にとってはおススメできる映画だと感じ構成豊かなキャストにも注目です。

公開年:2010年 製作国:日本 上映時間:119分
《監督》
富永まい
《原作》
小川糸
『食堂かたつむり』
《脚本》
高井浩子
《キャスト》
柴咲コウ 佐々木麻緒 余貴美子 ブラザートム 田中哲司 志田未来 桜田通 満島ひかり 徳井優 諏訪太朗 佐藤二朗 山崎一 上田耕一 江波杏子 三浦友和 草村礼子 瀧本美織 清水くるみ