おすすめのミステリー&サスペンス本教えて!48人に調査

おすすめのミステリー&サスペンス本教えて!48人に調査

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るん

ハラハラ、ドキドキしたい♪
おすすめミステリーサスペンス本教えて!

CHECK!
当ブログにて、「あなたのおすすめするミステリーサスペンス本を教えてください」アンケートを実施。
こちらのページでは、みなさんがおすすめした「考えさせられる映画」の感想48人分をご紹介します。
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管理人☆ことは

読みたいと思える「ミステリー&サスペンス本」に出逢えますように!

このページでわかること

おすすめのミステリー&サスペンス本

【悪寒】 想像できない心の闇、読んでる間中、ずっとザワザワ (伊岡瞬/著)

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よむこ

しずこさん(51歳・女性・主婦)おすすめのミステリー&サスペンス本【悪寒】(伊岡瞬/著)の感想です。

自宅から遠い会社に飛ばされ、理不尽な思いを抱える主人公・藤井。
妻子と気持ちも通わず、孤独な状態の中、突然妻・倫子が逮捕されます。
いきなり生活が急変してしまう藤井の戸惑い、明かされる衝撃の妻の秘密。


一体誰が本当のことを言っているのか、全く分かりませんでした。
終盤まで読んで、思わず冒頭を読み返し、なるほどとやっとなりましたが。
展開は次々変わるけれど、それが真実とは限らず、翻弄されました。


見た目からは想像のできない心の闇が、これほど恐ろしいものに変化するのかと驚きます。

藤井が家族の愛・絆を取り戻せるのかどうかも気になる部分ですね。


読んでいる間中、ずっとザワザワしますが、ラスト、新たにそうだったのかとなって、希望も見えました。

【22年目の告白ー私が殺人犯ですー】 予想外の裏切りに一気読み必至 (浜口倫太郎/著)

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よむこ

くみさん(44歳・女性・会社員)おすすめのミステリー&サスペンス本【22年目の告白ー私が殺人犯ですー】(浜口倫太郎/著)の感想です。

ミステリー好きの私は、書店でよくミステリー小説を物色するのですが、すでに映画化されたものを購入することはあまりありません。


ですが、「私が殺人犯です」という言葉に惹かれたのと、映画をまだ観ていなかったこと、映画の主演が藤原達也・伊藤英明ということで、なんか面白そうだなと思って購入しました。

 

編集者の前に突然謎の美青年が現れ、青年から渡された原稿は時効をむかえた殺人の詳細を告白したものだった。
編集者はその原稿と青年の両方に魅了されながらも、殺人犯の手記を出版していいものか葛藤する日々。
出版が決まるとベストセラーになり、美青年はたちまち時の人となるわけですが、この手記は復讐のために仕組まれたものでした。

殺人事件の被害者遺族、時効をむかえても事件を追う刑事、殺人犯に熱狂する人々。


ミステリーですが、ヒューマンドラマとしても楽しめます。
様々な人々の心情の描写がうまく出来ていて話に引き込まれ一気読み必至です。

終盤の予想外の展開に読者は大きく裏切られたと感じると思います。
想像しない大どんでん返しと結末が待っています!!

 

読み終わってから映画も観ました。
とてもよく出来ていて楽しめましたが、序盤の編集者の描写がほとんど無くいきなり本編?
という感じを受けましたので、映画も小説もどちらも観るという方は、小説から読むことをお勧めします。

おすすめミステリー映画【22年目の告白-私が殺人犯です】の感想 藤原竜也のおすすめ映画【22年目の告白】の感想|伏線回収が面白い

【 ムゲンのi 】 ユタの能力で奇病の患者たちの魂を救済 (知念実希人/著)

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よむこ

とくちゃんさん(59歳・女性・主婦)おすすめのミステリー&サスペンス本【ムゲンのi(上、下)】(知念実希人/著)の感想です。

主人公である若き女医の勤める病院に、普通に眠っていた者が目覚めることなく昏睡状態になる奇病を患った患者が4人入院しています。

彼女の祖母である沖縄の霊能力者ユタの能力を引き継ぎ、その患者たちの魂の救済をし次々と目覚めさせていくストーリーです。

 

読み始めは、ユタ特有の言葉、マグイグミ、ククルなどでてきますし、幻想的な表現があって読みにくいのかなあと思いました。

しかし、患者を一人、また一人と目覚めさせていくその過程は何が原因で魂が奪われたのか、彼女が無事その魂を救い出せるのか、ハラハラ、ドキドキの連続でした。

 

一生懸命に患者の真実に向き合う姿や、患者が抱えていた悲しみや苦しみが読み手をひきこみ、上巻下巻とありますがどうなるのか次が知りたくて、一気に読みました。

 

ミステリーながら、タイトルどおり愛を感じました。

患者4人と彼女の過去の体験が繋がっているのですが、どうつながっていくのかも読みごたえがあります。

【 不能犯 】 そもそも、「純粋な殺意」って何? (希多 美咲/著、宮月 新/著、神崎 裕也/著)

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よむこ

こまさん(27歳・女性・フリー)おすすめのミステリー&サスペンス本【不能犯】(希多 美咲/著、宮月 新/著、神崎 裕也/著)の感想です。

もし、殺したいほど憎い人がいて自分が罪に問われない方法があったら自分の命をリスクに試したいと思うかを最後に問われた気がします。

 

殺したいほど人を憎むときって、大概が利己的な理由で殺された側と同じくらい殺したいと思う依頼者もくだらないんじゃないかと思います。

 

この作品に出てくる依頼者って普通の恨みを依頼してくる、ほんとに殺されたあと、自分はマインドコントロールで死にたくなる流れが現実にはいけど前者はネット社会で無責任にも存在する、その人たちが自分の行動を現実に不能犯に依頼したらどんなことになるんだろうと思いました。

きっとネット社会も暗黙の法治国家になるんじゃないかなと思います。

そもそも、「純粋な殺意」ってなんでしょうか。

【 シャーロックホームズの冒険 】 やはり原作に勝るものなし! (アーサー・コナン・ドイル/著)

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Coltさん(32歳・女性・自営業)おすすめのミステリー&サスペンス本【シャーロックホームズの冒険 新訳シャーロックホームズ全集】(アーサー・コナン・ドイル/著)の感想です。

言わずと知れたイギリスが誇る名探偵、シャーロックホームズの原作です。

今やホームズと言えば日本で様々なメディアで題材とされますが、やはり原作に勝るものはありません。

 

原作は短編、長編と構成されていますが、この冒険は最初の短編12作が収録されています。

中でも女性嫌いで有名なホームズが作中で唯一愛した女性と言われるアイリーン・アドラーが登場するボヘミアの醜聞や、赤毛連盟、まだらの紐と言った人気の高い作品の数々が収録されており、また短編という事でひとつひとつの物語があっという間に読める事からホームズシリーズに初めて触れるには入りやすい作品集になっています。

 

事件も凄惨なものから、被害者が出ずとも奇怪な事件など、様々なシチュエーションで読者に飽きさせない構図が素晴らしく、ホームズの卓越した推理力、観察力がきらりと光り思わずページをめくりたくなる文章力は流石と言わざるを得ません。

 

時代設定は19世紀末のビクトリア朝時代のロンドンが舞台ではありますが、現在読んでも全く色あせてはいません。

老若男女楽しめるミステリー好きにはたまらない作品であると思います。

【 すべてがFになる 】 理系ミステリーと言われる森博嗣氏の代表作 (森 博嗣/著)

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もりおさん(40歳・男性・会社員)おすすめのミステリー&サスペンス本【すべてがFになる】(森 博嗣/著)の感想です。

理系ミステリーと言われる森博嗣氏の代表作です。

 

孤島を舞台に発生する様々な事件。

単なる殺人事件ではない、2重にも3重にも張り巡らされたトリックの数々。

物語の中で、ちょっとした描写やセリフが後々重要な伏線となっていたり、何度も読み返してみたくなる作品です。

 

登場する人物も非常に魅力的で、物語の主人公的な役割である大学教授とその教え子とのやりとりも、非常に面白く、読んでいて飽きがこない作品です。

 

また、この作品にはいわゆる天才と言われるキャラクターが多数登場しますが、完璧な人格ではなくどこか憎めない部分が有り楽しめます。

物語の様々な言葉や描写がそれとなく事件の一端を担っており、読み終わった後、全てが繋がりスッキリした気持ちになれる作品です。

【 パラレルワールドラブストーリー 】 全部読み終えるとこの題名の意味がわかる (東野 圭吾/著)

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カメレオンさん(22歳・女性・大学生)おすすめのミステリー&サスペンス本【パラレルワールドラブストーリー】(東野 圭吾/著)の感想です。

一目惚れした女性が親友の彼女に。

しかしある日目覚めると自分の彼女に!?混乱する主人公崇史。

しかも崇史の記憶があいまいでちぐはぐ。

なぜか親友の記憶もあんまりない。一体何が一体どうなっているのか、そしてこの女性は一体何者なんだとハラハラドキドキさせてくれます。

 

「パラレルワールド」というワードは今でこそよく見かけますが、作者である東野圭吾はこれを1995年に出版しています。

20数年も前に今の主流の本を書くとはさすがですよね。

 

パラレルワールドというのは物語の核を担います。

全部読み終えるとこの題名の意味がわかる、でももう一度読み返せないほどガツンと胸に重くのしかかりますし、AI化が進むこの現代が真剣に考えなければいけないテーマだと思わせてくれますよ。

是非、時間がたっぷりある日に!

【 スマホを落としただけなのに 】 SNSの危険性 !中高生も読んで(志駕 晃/著)

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ひこうきぐもさん(43歳・女性・主婦)おすすめのミステリー&サスペンス本【スマホを落としただけなのに】(志駕 晃/著)の感想です。

映画化もされて話題になった本です。

主人公の麻美の彼、富田が、携帯を落としてしまったところが始まりです。


SNSなど、今はたくさんの情報が拡散されており、軽く考えていたけど、実際身近に起こってもおかしくないかもと思いながら読み進めました。
こんなにも簡単に正体を突き止められて、乗っ取られたりして、ちょっと気を引き締める意味でも読んでよかったです。


ミステリーというほどの謎解きはありませんが、サスペンス要素はあったように思います。
犯人はなんとなく予測がついたものの、最後は予想していなかった展開だったこともあり、楽しく読めました。

 

携帯を持ち始めた中高生にも読みやすい本だと思います。
むしろ、SNSの危険性を考えるためにも、ぜひ中高生に読んでみてほしいと思います。

【 レベル7 】 レベル7までいくと戻れない …… (宮部 みゆき/著)

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ことさん(24歳・女性・学生)おすすめのミステリー&サスペンス本【レベル7】(宮部 みゆき/著)の感想です。

「レベル7までいくと戻れない」という書き置きを残して失踪した女子高生を探すカウンセラーと、記憶を失い目覚めたら腕にレベル7が刻まれていた若い男女の話です。

 

自分が自分であることが嫌だけど死ぬのは怖いという最近の若者にある普遍的な感情をピックアップした作品で、心理描写がかなり繊細だったイメージを受けました。

 

スリルがあり息を飲むような展開もあるのですが、若者たちが自分の境遇について語り出すシーンでは自分にも身の覚えがある部分があり苦しくなります。

 

主人公が3人いることもあり、後から話がつながっていくので伏線が回収されていく過程も見どころです。

 

誰か明確な悪役がいるわけでもなく社会全体の息苦しさが生々しく描かれていました。

【 ノッキンオン・ロックドドア 】 不可能、不可解事件を解決していく物語 (青崎有吾/著)

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ぐうたまんさん(27歳・女性・フリーランス)おすすめのミステリー&サスペンス本【ノッキンオン・ロックドドア】(青崎有吾/著)の感想です。

密室や容疑者全員アリバイ持ちなどの「不可能」犯罪を専門とする巻き毛の男、御殿場倒理。

 

ダイイングメッセージや奇妙な遺留品などの「不可解」な事件の解明を得意とするスーツの男、片無氷雨。

 

相棒だけどライバルでもある2人が経営する探偵事務所「ノッキンオン・ロックドドア」には奇妙な事件が舞い込んできて、それを解決していく物語です。

 

今までにないミステリー小説で、時には不可解な事件かと思いきや不可能事件だったり、それに探偵の2人と腐れ縁の女刑事が持ってくる依頼も面白いし、もう1人の腐れ縁が犯罪を作る側の人間で何やら因縁がある様子で、事件にたまに絡んできたりしてすごく面白いです。

 

一緒に謎解きしているような、でも、謎解きを目の前で披露されているような不思議な感覚になって楽しいし、ドキドキハラハラする展開があって面白いし、たまに出てくる図がわかりやすくてすっと頭に入ってきて余計に本の世界に入り込める感じがたまらなくわくわくして面白いです。

【 ブルータスの心臓 】完璧すぎるアリバイで逆に自滅 (東野圭吾/著)

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田中さん(37歳・男性・工業勤務)おすすめのミステリー&サスペンス本【ブルータスの心臓】(東野圭吾/著)の感想です。

私は東野圭吾さんの作品をかなり読んでてどの作品も期待以上の衝撃と感動を与えてくれますが、特に印象に残っている作品があるとすればブルータスの心臓という作品です。

 

物語の始まりは工場のロボット作業員が夜勤の勤務での作業中にロボットの誤作動が原因でロボットに巻き込まれ死亡するところから始まります。


それから2年後に主人公の末永拓也というがある出来事がきっかけで会社の同僚と室長と手を組み三人で完全犯罪を計画するんですが、計画の途中の段階でトラブルが発生しなんとかアリバイ工作し切り抜けるんですが一緒に手を組んだ二人が何者かによって殺害され自分も殺害されそうになりこの計画を知っている人物がもう一人いると主人公の末永がきずき徐々に追い込まれていきます。


そして物語の後半になぬにつれ2年前の事件も含めいくつかの謎が明確になってきます。


物語の見所としては主人公の末永の人間性です。

彼は上昇志向が強くいずれ会社のトップにたち権力をてに入れるためいろんな人を利用するのですが結局最終的に自分が利用されてるところです。


自分がこの本を見て見てとくに感じたことはどんな犯罪も隠すためのアリバイが完璧過ぎると逆に怪しさがまして最終的には自滅しちゃうんだなと思いました。
人間の哀れさというかそういうのが感じ取れる作品だなと思いました。

【 イニシエーションラブ 】 本の言葉にいたずらされているような気持ちに (乾くるみ/著)

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りさん(23歳・女性・学生)おすすめのミステリー&サスペンス本【イニシエーションラブ】(乾くるみ/著)の感想です。

まず言っておくと、この本のストーリーには解説が必要です。

自力で理解できた方は大変洞察力がある方だと私は思います。

私は最後まで読んで意味が分からなくて、解説を読んでからもう一度読み直しました。

 

一見、微笑ましいよくある恋愛のお話です。

微笑ましいなと、甘酸っぱい気持ちで読んでいた時間を返して欲しいくらい、いい意味で裏切られました。正直この本のどこがミステリーなのか理解できませんでしたが、全てが分かった上でもう一度最初から読むと、最初とは全く違う表情を見せる一冊です。


全て理解してから最初から読み直すと、ひとつの言葉にいろいろな意味が込められているようにも見えてきて、本の言葉にいたずらされているような気持ちになります。

【 レッド・ドラゴン 】 ハンニバル・レクター×歯の妖精と呼ばれる2人の殺人鬼 (トマス・ハリス/著)

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ミーシャさん(35歳・女性・パート・アルバイト)おすすめのミステリー&サスペンス本【レッド・ドラゴン[新訳版]】(トマス・ハリス/著)の感想です。

映画やドラマなどで映像化もされている、トマス・ハリスが原作の小説です。

新訳版なので、以前より新たな感じで読むことができます。

時代背景は現代より古いですが、ミステリーやサスペンスが好きな人には十分読み応えのある内容です。

 

この小説の中には、ハンニバル・レクターと呼ばれる悪名高いサイコパスと「歯の妖精」と呼ばれる2人の殺人鬼が登場します。

 

前者は塀の中でFBIに協力し、後者はFBIが探しているという立場です。

その間にいるのが、グレアムという異常犯罪専門の捜査官です。

グレアムが捜査に関わることで、物語が交錯しながら展開していきます。

異常犯罪がらみで心理的な考察もあり、ハラハラしながら読むことができます。

【 Iの悲劇 】人の死なないミステリー、スッキリ感と苦々しさ (米澤 穂信/著)

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chiyukichiさん(32歳・女性・会社員)おすすめのミステリー&サスペンス本【Iの悲劇】(米澤 穂信/著)の感想です。

日本のどこかの地方都市の小さな村「蓑石」。

ここは数年前に最後の住人が出て行ったきり「死んだ村」となっている。

 

そんな蓑石に住人を呼び戻そうとする市役所職員の万願寺が、同僚の観山、課長の西野とIターンプロジェクトに奮起する。

しかし、プロジェクトの行く手を阻もうと彼らを次々と襲う謎たち。プロジェクトは成功するのか!?

 

米澤穂信のミステリーといえば「日常の謎」です。

これはまさに米澤さんの代表作ともいえる日常の謎がてんこ盛りです。

 

人の死なないミステリーなので、安心して読めますし最後の最後で、「そういうことか!」といえる仕掛けが随所にしてあります。

 

一つ一つの話はライトな雰囲気で気軽に読めますが、クライマックスに行くにつれてだんだんと不穏な雰囲気に。

読んだ後は全ての謎がつながったスッキリ感と何とも言えない苦々しさが痛快な作品です。

【 天空の蜂 】 わずか半日を600ページ超!スピード感がたまらない(東野圭吾/著)

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ひつじさん(25歳・女性・フリーター)おすすめのミステリー&サスペンス本【天空の蜂】(東野圭吾/著)の感想です。

爆薬を超大型のヘリコプターが稼働中の原子力発電所の真上でホバリング。

テロリストの要求は日本全国の原発を止めること。しかもヘリコプターの中には子どもが取り残されていた!

タイムリミットは燃料が尽きて墜落するまで……。

 

そんな極限の状況を、ヘリコプター技師、原発職員、刑事、自衛官、そして何気ない日常を過ごしていた各地の市民たちなど、多数の視点から描いた群像サスペンス。


文庫で600ページ超という長さですが、作中の経過時間はわずか半日足らず。

めまぐるしく変化する状況の中でそれぞれがひたすら奔走するスピード感がたまりません。

 

原子力発電とヘリコプターという題材が非常に緻密に描かれていて専門用語もどんどん飛び出します。

危機的な状況で振り落とされそうになりながら必死にしがみつくスリルが味わえます。


探偵ガリレオシリーズや加賀恭一郎シリーズをはじめ、非常にたくさんのヒット作を持つ東野圭吾さんが手がけた本作ですが、刊行されたのは1995年。

 

福島第一原発事故はもちろん、東海村JCO臨界事故が起こるよりもさらに前のことです。

「安全神話」が崩壊した今読むと、私たちはこの頃から何か変わっただろうか、危機感は持てているだろうかと考えさせられる一冊でもあります。

【罪の声】 実際におきたグリコ・森永事件を題材にしたミステリー小説 (塩田武士/著)

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M.Hさん(28歳・女性・会社員)おすすめのミステリー&サスペンス本【罪の声】(塩田武士/著)の感想です。

実際におきたグリコ・森永事件を題材にしたミステリー小説です。

実際に起きた事件なので、内容もかなり興味深く本をめくる手が止まりませんでした。

真実を知ることも怖いし、知らないことも怖い、主人公の複雑な思いが痛いくらいに伝わるすごいミステリー小説だと思います。


私は実際にグリコ・森永事件を知らない世代ですが、実際にあった事件となると、物語への興味深さが一段と強くなりました。

物語の中での事件当初、子どもだったふたりの男性が真相に近づいていくストーリーが面白く、分厚い本ではありますが、かなり読み応えがある小説だと思います。

 

映画化もしているということなので、そちらも気になります。

小説と映画をまた見比べてみたいと思いました。

【新参者】心がほっこりする一風変わったミステリー(東野圭吾/著)

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やさいさん(32歳・女性・専業主婦)おすすめのミステリー&サスペンス本【新参者】(東野圭吾/著)の感想です。

小伝馬町のマンションの一室で女性の遺体が発見され、警察は殺人事件として捜査を始めます。

主人公である日本橋署の加賀恭一郎は、地道な捜査を重ねながら、確実に事件解決へと近付いていくというストーリーです。


この本の面白いところは、殺人事件の犯人を警察が捕まえておしまいというありきたりな話ではなく、捜査の中で出会った人々の個々の問題をも主人公が解決していくところです。

様々な状況におかれた登場人物たちの人間模様が緻密に描かれています。

彼らが何を思い、どのような理由で行動したのか、人間の心情をも推理していく主人公から目が離せず、一気に読んでしまいました。

 

読み終わった後は、なぜか心がほっこりしてしまいます。

ミステリーやサスペンスは好きだけど、一風変わった推理小説が読みたいという方にぜひ読んでもらいたい一冊です。

【光と影の誘惑】 十年以上経って 読み返してもさすがっ(貫井 徳郎/著)

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ターコイズさん(45歳・女性・フリーランス)おすすめのミステリー&サスペンス本【光と影の誘惑】(貫井 徳郎/著)の感想です。

『光と影の誘惑』は、表題作を含む中編四編から成る作品なので、初めて貫井徳郎の作品を読む方に特におすすめです。

 

「長く孤独な誘拐」「二十四羽の目撃者」「光と影の誘惑」「我が母の教えたまいし歌」の四編のなかでも、「光と影の誘惑」は、衝撃的な作品でした。

 

この作品の主な登場人物は、西村と小林という男性です。

彼らは競馬場で何度も顔を合わせることで、知り合いになりました。

銀行員の西村と、ちゃんとした職に就いていない小林ですが、前者は借金があり、後者は貧しい生活をしているという負い目を互いに話すことによって、二人の距離が近くなるのに時間はかかりませんでした。

 

あるとき、小林は、銀行の現金輸送を襲い一億円を奪うという計画を西村に持ち掛けます。この大それた計画を、小林は「羽目を外す」という言葉に置き換えるのですが…。

 

一度読みだすと途中でやめられない、物語の展開がすばらしいです。

ラストに向かう数ページのハラハラドキドキを、ぜひ味わっていただきたいです。

 

初めて読んだとき、「まさか、こんな結末になるとは!」としばらく興奮していたことを、よく覚えています。

そして、すぐに読み返し、「このあたりの描写で、わかる人にはわかったのか。やられたー」と、ますます興奮したものです。

 

それから数年経ちこの作品を読み返し、十年以上経ってまた読み返したときも、「うまいなあ、さすがだなあ」という感想は変わりません。

【悪魔が来りて笛を吹く】 強い怨念と呪い、 執拗な人間の怖さに ハラハラ (横溝正史/著)

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後藤敦子さん(43歳・女性・不動産オーナー業)おすすめのミステリー&サスペンス本【悪魔が来りて笛を吹く】(横溝正史/著)の感想です。

横溝正史の大ファンで読み始めました。

 

死んだはずの子爵が黄金のフルートをふく、その音色を聴く複数の人々。


考えるだけでもゾッとする上に不気味さの中に美しさ、自然の描写も四季を感じさせ飽きないので横溝の世界にはまっていますが、こちらの小説は不気味さが他の横溝の作品よりも大きいです。


美しい人々、醜い人々、舞台は六本木から淡路島までと広く、時代もまた戦前へと遡るところが、強く怨念と呪いを感じて執拗な人間の怖さに読んでいてハラハラします。


たくさんの登場人物がいても、皆特徴的なのでページを読み返すこともないのが横溝の作品の良さです。


そのたくさんの人間の中からまたしてももじゃもじゃ頭の金田一耕助が事件の紐を解いていくのですが、この作品はも金田一もゾッとしている、の表現も多く、大変深いミステリーです。

【凍てつく太陽】潜入捜査から刑務所、脱獄まで、壮大な物語(葉真中顕/著)

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hanakaedeさん(41歳・男性・会社員)おすすめのミステリー&サスペンス本【凍てつく太陽】(葉真中顕/著)の感想です。

これは、ミステリーやサスペンスの枠を超えた壮大な物語です。

 

舞台は太平洋戦争の最中の北海道・室蘭に在職する特高警察職員が主人公です。

のっけから特高警察の主人公・日崎八尋が飯場に潜入捜査の場面から入り緊張感があります。

あくまで特高警察の一員として情に流れされずに捜査に徹し解決に導く様は息を飲みます。

 

しかし、この潜入捜査は壮大な物語のほんの序章に過ぎません。

潜入捜査で首尾よく解決に導いた主人公はこれから発生する連続殺人事件に巻き込まれ冤罪で刑務所に投獄されていきます。

冤罪ながらも罪を着させれられ自白を迫られる様には身震いさせられます。

そして、刑務所に入ったところで主人公に更なる驚きが待ち構えます。

 

この主人公が難攻不落で脱獄不可能とされる網走刑務所から脱獄を計画し、成功していく様子は映像化が浮かび上がり、作者の圧倒的な筆致を感じます。


主人公が脱獄計画を進める間にも並行して、本当の連続殺人犯を特高警察が追っていきます。


最後に明らかにある犯人と連続殺人に秘められた理由を知ると戦争に運命を左右された個人の人生や哀しさ、無力さなどが伝わってきます。
私が読んできた本の中で面白さナンバー1です。

【レプリカたちの夜】 不条理映画のような不思議な世界 (一條次郎/著)

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ミノリさん(34歳・女性・会社員)おすすめのミステリー&サスペンス本【レプリカたちの夜】(一條次郎/著)の感想です。

レプリカ工場に務める主人公が深夜に絶滅したはずのシロクマを目撃する。

シロクマの殺害を工場長に命令された主人公が虚実入り混じった世界で真相を探ります。

 

工場で働く人達が発する真面目だけど、どう考えてもおかしい言動に不条理映画を観ているような不思議な世界に引き込まれます。

類をみないユーモアと予想不可能な展開に単なるミステリー小説ではなくディストピアSFを読んでいるような感覚になっていきます。

 

カフカの小説やデビッド・リンチの映画を彷彿とさせる内容で気が付けば、その混沌とした世界にのめり込んでいて、頭から離れなくなりどんどん読み読み進められました。

 

新潮ミステリー大賞受賞作品で伊坂幸太郎が絶賛しているだけあって、絶妙な音楽ネタが挿入されているのもセンスの良さを感じさせます。

伊坂ファンは勿論、少し変わったミステリーを読みたい人にはピッタリだと思います。

【希望の糸】サスペンスだけでなく家族愛も(東野 圭吾/著)

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ゆきさん(37歳・女性・事務)おすすめのミステリー&サスペンス本【希望の糸】(東野 圭吾/著)の感想です。

家族の物語です。

死んだ人の事なんか知らない、私は誰かの代わりなんかじゃないという風に帯に書いてあり、どういう物語だろう?と思いながら読みました。

 

一つの家族の物語ではなく、色んな登場人物が関わりあいます。

犯人は誰なのかというサスペンスもありますがそれだけではありません。東野圭吾さんの作風かと思いますが、感動があります。

 

解決できなかった家族の問題が、時を経てきちんと解決できるというのは素晴らしいことです。

こじれてしまった問題はそのままになってしまうことも多いですが、何かのきっかけで変われるのだとしたら、それがもし悪いきっかけだったとしても、悪いことばかりでなく良いこともあるものだと思えると思います。

 

事件が起きる以上は、救いようのない部分もあるけれど、読み終えてみると爽快感があり、救われたような気持ちになります。

【13階段】(高野 和明/著)

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たろうさん(25歳・女性・会社員)おすすめのミステリー&サスペンス本【13階段】(高野 和明/著)の感想です。

素晴らしい出来の小説だと思います。
主人公は二人おり、少年院から刑期を終えた少年と刑務官(刑務所で働く職業のかた)です。

 

相反する立場の二人が力御合わせて事件に解決してゆく姿、そしてそれぞれが同じではないですが過去にしがらみを持っており苦悩しながら前に進んでゆく姿は読んでいてとても力が入ります。


また、話もさることながら本誌では死刑制度や刑法についてまた刑務所の中について非常に事細かく描かれております。

多くの方が体験することがない刑務所や裁判所の中の風景が見えるような雰囲気があり筆者のち密な取材には舌をまくばかりです。


物語としても自身の新たな分野を開拓する読み物としても非常にお勧めのする小説です
制会館、使用制度についても学ぶことがありいろいろな点からみても

【蒲生邸事件】 少年の悲劇と勇気を試されるスペクタクル対策(宮部 みゆき/著)

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よむこ

映画小僧さん(60歳・男性・フリーランス)おすすめのミステリー&サスペンス本【蒲生邸事件】(宮部 みゆき/著)の感想です。

大学の受験で東京に上京した高校生があるホテルに宿泊して明日に備えて眠りについたのだが、ホテルが火事になりパニックに気を失いたをれた。

目が覚めて周りを見てみたがなんとそこは戦前の東京であった。

少年はその時代に生きるしかな。と悟り生きようとするのだが。

 

この作品は宮部みゆきの名作、時代は戦前2・26事件の今まさに起きようとする時で日本の運命を決める大事件の渦中に巻き込まれる、日本人と少年の悲劇と勇気を試される1大スペクタクル大作である。

 

ジャンル的にはSfミステリーです、蒲生邸で起きる蜜室殺人事件と、2・26事件との関連性が複雑に絡まり人々をほんろうさせてゆく作者の才能にひざまずくであろう、我々すべてが。

【屍人荘の殺人】 古典的ミステリ…かと思いきや…驚くトリックたっぷり (今村昌弘/著)

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よむこ

藤央さん(42歳・女性・会社員)おすすめのミステリー&サスペンス本【屍人荘の殺人】(今村昌弘/著)の感想です。

ミステリ愛好会の会長と唯一の会員が、探偵少女に誘われて、いわくつきの映画研究会の夏合宿が行われるペンションに訪れるーそこから始まる連続殺人事件。

果たして彼らはその謎を解き明かせるのか。


ミステリの王道的シチュエーションで始まる、古典的ミステリ…かと思いきや、ミステリファンであるほど驚くトリックや展開がたっぷり。


ミステリ愛好会、夏合宿、立って居少女、密室殺人、連続殺人、そんなファンがときめく状況がちりばめられつつ進むストーリー。

 

そのおなじみの世界がふと気が付くと、まったく違った世界に放り込まれる。

それでも最後には納得させられるロジックが。


いろいろ気になる点も残る作品ですが、次作も刊行されているので、今後に期待したいところもあり。
ミステリを読まないライトユーザーにも読みやすい作品。

【猟犬の旗】悪党が悪党に挑む頭脳戦、タフでクールな主人公(芝村 裕吏/著)

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よむこ

DJANGOさん(48歳・男性・アルバイト)おすすめのミステリー&サスペンス本【猟犬の旗】(芝村 裕吏/著)の感想です。

かつて広域暴力団に属し、その暴れっぷりから恐れられた男、矢能はそのキャリアを生かして今では私立探偵として活躍していた。
そんな矢能にヤクザの組長が突然失踪したので行方を捜して欲しいという依頼が来る。


状況からして殺されているのは間違いない上に、組長の周囲にいた関係者全員に何がしかの動機もあることから犯人はその中に必ずいると睨んだ矢能は
「悪党」として「悪党」に頭脳戦を挑んでいく・・・


特筆すべきは主人公、全編に渉って貫かれた「矢能」のキャラクターの格好良さ。恐ろしくタフでクールながらどこか情を秘めたその姿はまさに「ハードボイルド」といってよく、ヤクザ世界の中で渦巻く陰謀に単身立ち向かう矢能を十二分に堪能できる作品に仕上がっている。

【螢】伏線が雪崩のようにつながり爽快 、最後まで推理できる(麻耶雄嵩/著)

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よむこ

michoさん(32歳・女性・主婦)おすすめのミステリー&サスペンス本【螢】(麻耶雄嵩/著)の感想です。

舞台は嵐で閉ざされた過去に大量殺人が起きた山荘。

設定としては定番のクローズドサークルものです。


降りしきる雨の音、怪しい黒のレンガ屋敷、降りしきる雨の音。奇妙だけど芸術を感じる小説の世界に引き込まれていきます。


あまり複雑な展開が苦手な私でも、読み進めるうちに何かがおかしいと違和感を感じることができますが、最後までその正体には気づけず。


最後まで読むとその違和感、伏線が雪崩のようにつながり爽快です。しかもその違和感・伏線よく読めば簡単。

悔しいのにスッキリとした複雑な気持ちになります。


またこの小説の衝撃の結末は、最後の最後まで読者に推理を楽しませてくれます。

私は再読して作者の文章の作り方のうまさに圧倒されました。

【リカ】常軌を逸した異常行動に恐怖!リカは何者?(五十嵐貴久/著)

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よむこ

みいこさん(34歳・女性・パート)おすすめのミステリー&サスペンス本【リカ】(五十嵐貴久/著)の感想です。

主人公は既婚者の平凡な中年サラリーマン。
ある日、知り合いにそそのかされて出会い系に手を出してしまうところから話は始まります。

そこで知り合った『リカ』と名乗る女性に主人公は心惹かれていきます。


メールや電話でリカと徐々に距離を縮めていき会いたいという思いが互いに募っていくけれど、ちょっとした行き違いがありリカの態度が急変する。

それは少しずつ主人公に違和感を与え、常軌を逸したメールの量や電話の着信、異常な行動についには恐怖を覚えます。


主人公だけではなく主人公の周囲の人間にもリカの魔の手は忍び寄り、どんどんエスカレートする行為に主人公は追い詰められていくさまが読んでいるこちらにまで伝わり、手に汗握る展開が続きページをめくる手が止まりません。


一体『リカ』とは何者なのか。

主人公の運命はどうなってしまうのか。


その先を知りたくて、私は一気に読み進めてしまいました。
簡単に日常が崩れる怖さとスリルを、ぜひ味わってみてください。

【さよならドビュッシー】どんでん返しの帝王! 音楽が聞こえる中山作品(中山七里/著)

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しーやんさん(31歳・女性・専業主婦)おすすめのミステリー&サスペンス本【さよならドビュッシー】(中山七里/著)の感想です。

「このミステリーがすごい!」で以前大賞を取られた中山七里さんが描いた作品で、シリーズ化&映画化されています。


これまで色々なミステリーを読んできたのですが、ここまで読了まで止まらなかった本は初めてでした。


まず主人公がとても魅力的。

かつ、作中に出てくるピアノの演奏シーンは読んでいるだけで頭に響いてくるような美しいシーンだと思います。
音楽に興味がなくても、展開や描写がとても読みやすくページをめくる手が止まりません。


難解なミステリーや複雑な謎解きが好きな方は少し抵抗があるかもしれませんが、


さすが「どんでん返しの帝王」と呼ばれている中山さんの作品だけあってラストの展開は息を飲んで一気に読んでしまいました。


読了後の後味も少し爽やかさがあり、考えさせられうようなところもあり、とても印象に残る作品です。

【ジョーカー・ゲーム】日本の歴史、スパイに興味のある方は是非!(柳広司/著)

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こうめさん(29歳・女性・会社員)おすすめのミステリー&サスペンス本【ジョーカー・ゲーム】(柳広司/著)の感想です。

舞台は戦前の日本。

陸軍に設置されたD機関というスパイ組織に所属する日本スパイの精鋭達が主人公です。それぞれ短編で主軸になる人物が変わるのですが、まず登場人物の本名・素性が明かされずに物語が展開されます。


何が真実で嘘なのか分からないので、読みながら騙され、腹を探られるような奇妙な心地でした。


1話目の「ジョーカー・ゲーム」は本のタイトルと同名でスパイ組織のメンバーが多く登場します。

 

まず、そこからメンバーの名前が覚えられないという難所が…そもそも、キャラクターに大きな特徴が描かれないのです。

そのため、キャラクター像を想像することすら難しい。読者を惑わせることこそが、この本の狙いなのだと思いますがまんまと術中にはまった気分です。


舞台が戦前、戦中ということで、当時の日本の立場や軍のあり方をD機関という架空のスパイ組織を通して風刺しているような印象も受けました。


スパイというと洋画などでよく登場しますが、実際に日本にもスパイ組織があったことをこの本を読んだ後に調べて知りました。


予想のできない展開、日本の歴史、スパイに興味のある方は是非読んで欲しい作品です。

【七人の証人】十津川警部が誘拐!私設法廷の立会人に(西村京太郎/著)

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daisukeさん(45歳・男性・会社員)おすすめのミステリー&サスペンス本【七人の証人】(西村京太郎/著)の感想です。

「七人の証人」は警視庁捜査一課の警部である十津川が誘拐され、目覚めると奇妙な無人島にいるところから始まります。


その無人島には十津川のほかにもある事件の関係者が連れてこられていて、その事件のあった街そっくりに作られていました。


この誘拐事件を起こしたのはその事件で有罪となった父親であり、息子の無実を証明するために私設法廷を開催するのでした。


十津川警部はその事件を捜査した担当者ではありませんでしたが、有能な立会人として連れてこられていました。


この「七人の証人」の感想ですが、物語の入り方からして実にインパクトがあって面白いです。


作品の根幹にあるのは実際の裁判であったそれぞれの関係者の証言の検証であり、その証言の矛盾を誘拐犯である父親が指摘して、さらにそれを十津川警部が検証していくという流れです。


この展開により、読者は自然と作興味を持って入り込めるように作られている作品であります。

【葉桜の季節に君を想うということ】 伏線を見事に回収 !ラスト30ページ(歌野晶午/著)

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りんさん(31歳・女性・会社員)おすすめのミステリー&サスペンス本【葉桜の季節に君を想うということ】(歌野晶午/著)の感想です。

「なんでもやってやろう屋」を自称する成瀬の元に、同じフィットネスクラブの仲間から悪質な殺人事件を解決して欲しいとの依頼が舞い込みます。


調べるうちに分かる詐欺集団やその巧妙かつ悪辣な手口に手を焼く成瀬ですが、事件解決のとき、意外な新事実が判明。


ラスト30ページは伏線を見事に回収する気持ちよさでスルスルと読めます。


普通のミステリーかと思いきや、あっと驚く事実が隠されており、私自身とてもビックリしました!


時系列が戻ったり進んだりするので、多少混乱もありましたが、ラストまで楽しく読み進めることができます。


読みやすい内容でもあるので、ミステリー初心者でも十分楽しめて驚かされる、二度美味しい小説。


散りばめられた伏線も見事で、ミステリー好きの人もきっと満足できる1冊だと思います。

【高校事変】 女子高生で 無敵の戦士!主人公・結衣が魅力的(松岡 圭祐/著)

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びんぼーじんさん(63歳・男性・アルバイト)おすすめのミステリー&サスペンス本【高校事変】(松岡 圭祐/著)の感想です。

主人公の優莉結衣は、テロ事件を起こして死刑になった男の娘です。その結衣の通う高校に、総理が内密に訪問することになりました。

しかし、総理が来たときに、大勢の武装勢力が突入してきて、学校を制圧し……というお話です。


主人公の結衣がまず魅力的です。

幼いころからテロ組織のなかで武器の使い方や戦い方を教えられて育ってきました。

女子高生でありながら、無敵の戦士でもある、というキャラクターです。

実際、学校に入ってきた兵士たちに対し、身のまわりのありあわせの物を使って、戦っていきます。

ハラハラドキドキしながら、彼女を応援したくなります。


また、ミステリとして、どうやって武装勢力が学校に入ってきたのか、という謎が、最後にはきちんと解き明かされ、すっきりした気分になります。


「一気読み必至」という言葉はこの本のためにこそある、と言えるようなサスペンス小説です。

【13階段】 “階段を登っていた”という記憶のみが手がかり、冤罪を晴らせるか(高野 和明/著)

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せーかさん(24歳・女性・会社員)おすすめのミステリー&サスペンス本【13階段】(高野 和明/著)の感想です。

主人公三上純一は、前科を負い、仮釈放になった際、刑務官南郷にある死刑囚の冤罪を晴らす協力を求められます。


しかし、死刑囚は事件当時の記憶を失っており、唯一残された手掛かりは”階段を登っていた”という記憶のみ、死刑執行までに、二人は無実の男の冤罪を晴らすことができるのか。


物語が、刑の執行までいくらも猶予が残されていない、という状況で進んでいくので、刻一刻とタイムリミットが迫る中、事件の捜査をしていく様子にとてもハラハラさせられます。


新たに見つかる証拠、しかし事件の真相まではたどり着けず、物語は二転三転します。


罪を犯した者への罰は必要だと思いますが、殺人を犯してしまう人、またその被害者にも、それぞれの思いがあることにもどかしさを感じました。


ただ事件の真相を追うだけのサスペンスではなく、事件に関わる登場人物たちの人間ドラマもあり、深く考えさせられる本です。
読み始めたら最後、一気読みをせずにはいられないと思います。

【暗黒女子】最後まで何が真実なのかわからない作品 (秋吉 理香子/著)

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たけchさん(28歳・女性・会社員)おすすめのミステリー&サスペンス本【暗黒女子】(秋吉 理香子/著)の感想です。

名門と言われる女子高で美しくカリスマ性に溢れる少女が亡くなるとこから始まります。

 

彼女の所属していた文学サークルのメンバーはそれぞれのメンバーが彼女を称えつつも他のメンバーの批判していたということを話していきます。


一体誰が本当のことを話し、誰が嘘をついているのか。

読めば読むほど、亡くなった少女への疑問、メンバー達の発言から得られる少女とメンバー達の歪な関係には違和感を抱きながらも読み続けてしまう不思議な魅力があります。


一体彼女は何故死んだのか、誰に殺されたのだろうか。

登場人物それぞれが誰かを疑い、誰かに疑われながらも彼女の死に対して複雑な感情があらわになっていく様は圧巻です。

最後まで何が真実なのかわからない作品でした。

【犬神家の一族】 人間の一番醜い欲望の描き方が薄気味悪い(横溝正史/著)

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まおさん(23歳・女性・無職)おすすめのミステリー&サスペンス本【犬神家の一族】(横溝正史/著)の感想です。

名探偵金田一耕助が難事件を解決するミステリー&サスペンスです。

 

金持ちの遺産相続から発展する殺人事件には実は昔からのある因縁により発生していた。

と言うべきストーリーと戦後の時代や場所、言葉など今では使わない言葉の言い方だったり、人間模様だったり、人ってお金が絡むとこんなに性格が変わるの?と読んでみて思ったものです。

 

後は殺害方法のグロさ、残酷さでしょう。

これは、なかなか怖かったです。

夜中寝れませんでした。

人間の一番醜い欲望みたいなのをこうやって書くんだと感心しつつも、薄気味悪く感じたものです。

 

この作者は一体何を考えてこれを纏めて書いたんだろうか。
金田一耕助もこう思ったのかも知れないと思うといつのまにか怖さも忘れてドンドン読み進めてしまう。

そんな作品です。

【神様ゲーム】ラストはちょっとトラウマ級 (麻耶雄嵩/著)

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はなおさん(39歳・女性・専業主婦)おすすめのミステリー&サスペンス本【神様ゲーム】(麻耶雄嵩/著)の感想です。

これは児童向けのミステリー本なのですが、そんなことはお構いなしに容赦なくて好きです。

麻耶さんの作品の中でも実は一番好きなくらいオススメです。

 

謎解きなどはやはり子供向けかな?と思うのですが、ところどころがブラックすぎてすごいです。

ラストはちょっとトラウマ級です。

果たして子供がこれを読んでいいのかな?と思うほどの内容です。

 

理解できないでしょう?って。鈴木くんと名乗る神様の存在が実に淡々としていて、そのキャラクターが大好きなんです。

鈴木くんは淡々と事実を述べていくだけ。

鈴木くんは神様だから間違わない。鈴木くんは絶対に事実しか言わない。

 

この絶対的ルールみたいなものが、すごく胸にささるんですよね。あ、真実ってそうなんだ・・・って。

【人魚の眠る家】 狂気じみた振る舞いも母親の愛情ゆえ(東野 圭吾/著)

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まなっちさん(44歳・女性・主婦)おすすめのミステリー&サスペンス本【人魚の眠る家】(東野 圭吾/著)の感想です。

「ほぼ脳死状態」と判定された娘のために、出来る限りのことを行おうとする母親の薫子。

 

一般的な視点から見ると狂気じみた振る舞いにも見えてしまいがちな薫子の言動でですが、母親の子どもへの愛情の深さや、その愛情ゆえの悲しみなどが丁寧に描かれ、同じ母親として身につまされる思いで読みました。

 

読み終えた後、「もし私が同じ立場になったらどうするだろう」と考えましたが、どうしても答えは出せませんでした。

 

重いテーマを真正面からとらえた作品ではあると思いますが、東野圭吾の作品らしく、「この先どうなってしまうんだろう」という展開で、読者の心を離しません。

 

重いテーマで、ハッピーエンドと言いきれない結末ではありますが、エピローグを読んで、なんとなく気持ちが救われた想いがします。

 

母親の立場にある人はもちろん、そうで無い人にもぜひ読んでいただきたい作品です。

【本陣殺人事件】意外性とともに時代を感じられる動機に驚愕(横溝正史/著)

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エンピツ施設さん(40歳・男性・IT業)おすすめのミステリー&サスペンス本【本陣殺人事件】(横溝正史/著)の感想です。

横溝正史のデビュー作で著者の方向性を決定づけるような作品であります。

多くの人物が登場し、その系図が壮大で見ていてワクワクするような相関図であります。


一昔前の時代背景により、そのミステリー感はさらに深くなります。この本の一番の見所はやはりなんといっても動機でありましょう。

殺人犯のその動機が明らかになった時、非常に驚愕し意外性とともに人間の業の深さというものを感じられる作品であります。


意外性とともに時代を感じられる動機があり、一気に読み切れる内容でそれほど厚い本でもないのに最大限のパフォーマンスを発揮している本作品は横溝正史の世界観にどっぷりと浸かれる作品であります。


想像するに容易いその世界観に没入できるのが私は大変好きであり、この作品は生涯忘れない作品となっております。

【高校事変】 ハリウッド映画みたいなガンアクション (松岡 圭祐/著)

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DANLIさん(23歳・男性・会社員)おすすめのミステリー&サスペンス本【高校事変】(松岡 圭祐/著)の感想です。

今回私がおすすめするミステリー&サスペンス小説は「高校事変」です。

 

今作はまるでハリウッド映画みたいなガンアクションが小説で楽しめるような作品で今作に続いて2作目や3作目も販売されています。

 

主人公の少女は女子高生ですが、実は平成最悪のテロを起こしたテロリスト集団の首謀者の娘。

 

現在その父親は刑務所に収監中。

 

主人公の少女は普通に生活していましたが、ある日支持率向上を狙った内閣総理大臣が少女の高校に訪問、そこに武装集団が高校を占拠し総理大臣を人質にします。

 

そこで少女は父親から教えられた数多くの銃器類技術や戦闘技術を駆使してテロリストに対抗します。

 

この小説ではとにかくスピード感が高く日本の闇の部分を上手く引き出せています。

 

銃撃戦の描写や、戦闘の場面の書き方がかなりクオリティーが高いです。

 

映画好きな方やガンアクションが好きな方やミリタリーが好きな方にはおすすめです。

【十角館の殺人】 「やられた!」という気持ちに !初心者にもおすすめ(綾辻 行人/著)

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はるさん(26歳・女性・フリーランス)おすすめのミステリー&サスペンス本【十角館の殺人】(綾辻 行人/著)の感想です。

こちらは、孤島を訪れたミステリー研究会の7人の男女が次々と事件に巻き込まれていくストーリーです。


文体が比較的分かりやすいので、ミステリー初心者でも世界観に入りやすく、どんどんとページを読み進めることができます。


一番のおすすめポイントは、なんといってもラストの衝撃のどんでん返しです。


ある一文でストーリー全てをひっくり返す、作者の綾辻行人さんらしい仕掛けが施されていて、「やられた!」という気持ちになります。


読み終わった後は、もう一度最初から読み直したくなること間違いありません。

 

また、ミステリーの常識を覆すような破天荒なトリックも注目ポイントとなっています。


全体的に完成度が高く、ミステリー好きならぜひともチェックしておきたい一冊です。

【ジョーカー・ゲーム】養成されたスパイ、緊迫の諜報戦 (柳広司/著)

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あきこさん(29歳・女性・主婦)おすすめのミステリー&サスペンス本【ジョーカー・ゲーム】(柳広司/著)の感想です。

魔王、と呼ばれる結城中佐の発案で陸軍内に設立されたスパイ養成学校「D機関」には普通の人では考えられないような凄い能力を持った人たちが集められ、スパイとして養成される。

実際に戦地に出向いて行う緊迫の諜報戦を繰り広げます。


スパイとして活動していることがバレてしまうのではないかという緊張した場面や、敵を出し抜いて上手く情報を手に入れて戻る場面などを文章だけだからこそできる表現で進んでいくお話です。

 

一話ずつが違うスパイになっているので短編集のように楽しめるし、続編を読んでいけば分かるのですが、あの時の話はこの人のことか、というじつは繋がりがあった、みたいな話も読めます。


ドキドキハラハラしながら異常な能力者たちのスパイ活動をおもしろく読めます。


結城中佐がどんな人なのか、(全部は分かりませんが)そういう話もあるので、本作だけでなく、続編もぜひ読んでもらいたいです。

【青の炎】この結末以外方法はなかったの?やるせない(貴志 祐介/著)

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@maruさん(33歳・女性・会社員)おすすめのミステリー&サスペンス本【青の炎】(貴志 祐介/著)の感想です。

この本を読んだのは主人公と同じ高校生でした。

なので主人公に気持ちが移っていて、読み終わったとき目の前が真っ暗になりました。
この結末以外に方法がなかったんだろうか、自首しても情状酌量でそれほど重い刑罰は受けなかっただろうに、なんでやめなかったんだろう。


途中までは、完全犯罪を目指すことへのハラハラ感と「やってやるぞ、がんばれ」という気持ちが強かった。
けれど、少しずつ計画の綻びができ、カラカラと崩れ始めてゆく。

少しずつ自分の負けが見えてくると同時に、主人公の行動がブレーキの掛からなくなった自転車のようにスピードをあげて止まらなくなる。


そして最後のページを読み終わって、やるせなさを感じる。

この選択で結局は主人公も、家族も誰も救われなかったのではいかと思う。

【山怪】山にまつわる怪談話を載せた恐怖のノンフィクション (田中康弘/著)

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ととさん(41歳・女性・フリーランス)おすすめのミステリー&サスペンス本【山怪】(田中康弘/著)の感想です。

著者である田中康弘氏が山に住み、そこで暮らし仕事をする人々から実際に聞き取りをした山にまつわる怪談話を載せた恐怖のノンフィクション作品です。


おなじみのツチノコやキツネ憑きの話に混じり、猟師や農業や林業に関わる人々が見た霊体等の話はリアリズムが凄く、グイグイ引き込まれる様に読ませます。


古くから伝わる伝承から現在も続く現象まで、良くここまで人々に聞き取り調べ上げたな、と驚きました。


民俗学やオカルトにハマっている人なら誰もが知るだろう作品で、山の古い伝説を知りたい方には非常に勉強になると思います。

 

私が知っているだけで3巻まで出ています。

どちらも読み応え充分、非常に怖いです。

屈強なマタギをも震わす山の何かが自分の部屋にも入り込んで来るかの様です。

【十角館の殺人】最後でやっと犯人がわかり読み直した、素晴らしいトリック(綾辻 行人/著)

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sakurakoさん(39歳・女性・無職)おすすめのミステリー&サスペンス本【十角館の殺人】(綾辻 行人/著)の感想です。

大学の推理研究会のメンバー7人は孤島の角島にある十角館に合宿をします。
そこはかつて凄惨な殺人事件があった場所でした。


次の日の朝、テーブルの上に第一被害者~第五被害者、殺人犯、探偵という七枚のプレートが置かれています。


推理小説好きのメンバーはこの状況を面白がりますが…プレートのように次々とメンバーが殺されていきます。
果たして犯人は…!!


この推理小説は最後までとにかく犯人が分からなかったです。

誰?誰?って感心で犯人が気になって気になって、一気に最後まで読みました。


最後まで読んで犯人が分かって、伏線のはり方や犯人の行動を知り、また最初から読みなおしました。


こんなに、素晴らしいトリックを考えるなんてと本当に感動しました。


図書館で最初借りたのですが、手元に置いておきたくて買ったくらいです。
綾辻行人さんの館シリーズはどれも面白いですが、私はこれが一押しです!

【空飛ぶ馬】北村薫先生のデビュー作 、 殺人が起こらないミステリー (北村薫/著)

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みあさん(32歳・女性・フリーランス)おすすめのミステリー&サスペンス本【空飛ぶ馬】(北村薫/著)の感想です。

ミステリー作品ですが、殺人が起こらないミステリーです。

日常の謎と呼ばれるジャンルでとても有名な作品であり、直木賞作家である作者の北村薫先生のデビュー作がこの「空飛ぶ馬」です。


探偵役となる落語家の円紫さんが、日常に潜むちょっとした不思議な出来事を鮮やかに解き明かしていきます。


出来事の裏に隠されている人の心にはっとさせられたり、考えさせられたりと、じっくり読ませる内容でとてもおすすめできます。


シリーズ化しているので、この作品が面白いと感じたら、ぜひシリーズを追いかけてほしいです。

 

大学生だった主人公の「私」もだんだん大人になっていく姿を自然に描かれており、この小説はミステリー作品としても上質でありながら、人間を描いた作品としても素晴らしい作品です。

【ダ・ヴィンチ・コード】歴史的事実を覆すとんでもない内容 (ダン・ブラウン/著)

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ポン・シェーさん(56歳・男性・在宅ワーカー)おすすめのミステリー&サスペンス本【ダ・ヴィンチ・コード 上・下】(ダン・ブラウン/著)の感想です。

中途半端に古い、大ベストセラー小説で、映画化もされていますが、まだ、読んだことない人や知らない人もいると思うので取り上げます。

 

作中、幾つも暗号が出てきますが、読んでいる自分にはさっぱり訳が分かりません。

しかし、主人公は、持っている知識や利用できる情報を駆使して1つずつ解読していって、真相に迫っていく描写は引き込まれてしまいます。

 

そして、超大どんでん返しもあり、歴史的事実を覆すとんでもない内容も記されています。

長くて、専門的知識の解説の描写がありますが、退屈はしません。

一気に読めてしまいます。

 

映画を観る前に小説を読んだ方がよいです。

文章でしかできないトリックが使われているので。そうして、映画よりも小説の方が、分かりやすいし、面白いと思います。

【乗客ナンバー23の消失】 船という巨大な密室のなかで繰り広げられるサスペンス (セバスチャン フィツェック/著)

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焼きそばパンさん(31歳・男性・フリーランス)おすすめのミステリー&サスペンス本【乗客ナンバー23の消失】(セバスチャン フィツェック/著)の感想です。

囮捜査官のマルティンは、妻と息子が5年前に旅行中の船から失踪してから失意の底にいました。

 

ところがある日、その船に乗る老女から電話をもらったことで、彼は妻と息子がいなくなった失踪事件を関わっていくことになります。

何かを計画している少女、金もうけをたくらむ船員、監禁された女性、失踪後に突然舞い戻ってきた少女など、癖の強いキャラクターが多数登場します。

 

前半はこの個性的な人物たちがどう関係してくるのか考えながら読み進めていきました。

最初はスローテンポでしたが、徐々に展開が早くなっていき、それに合わせて物語にのめり込んでいきました。

 

表向き優雅な豪華客船の裏で、何が起こっているのかその事実が明らかになったときは、そうだったのかと膝を打つ思いでした。

 

しかし、一件落着と思いきや、それから先にさらに驚きの展開が待っているのだから、作者の力量には脱帽を覚えます。

 

この話はほとんどが船上で展開されます。

船という巨大な密室のなかで繰り広げられるサスペンスな展開に、ページをめくる手が止まりませんでした。

おすすめのミステリー&サスペンス本まとめ

以上、48人に聞いたおすすめのミステリー&サスペンス本をご紹介しました。

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管理人☆ことは

気になる本があったらぜひチェックしてみてくださいね☆

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