映画【夜空はいつでも最高密度の青色だ】フル動画観るならココ※無料配信情報

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2017年に公開された日本映画です。
監督は『舟を編む』で日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞した石井裕也監督です。

映画【夜空はいつでも最高密度の青色だ】を鑑賞した方のレビューをチェック♪

詩集をもとに映像化したとのことで、なかなか珍しい作風ではないでしょうか。
原作の詩集は未読ではありますが、文字で綴られる詩の世界観を表現するために、淡い映像や、映像と映像の余白をとても大切にしたのだろうと感じました。

ストーリーとして描かれているのは、都会で生きる若者たちが経験する辛辣な経験が多いのですが、例の映像表現によって非常に幻想的な雰囲気を醸し出しており、うつつとした感覚に襲われました。新時代の映画なのかもしれませんね。

死に囚われながらも誰よりも死と向き合っていた彼女は脆く儚く、そして強かった。
不安と共に生き、人と繋がることを恐れず受け止めようとする彼も強くぶれない何かを持っていた。

どんなに辛く苦しい道だとしても、少しの希望さえあれば生きていける。
その希望が誰かとのちょっとした出会いか、愛か、少しばかりの収入かは分からない。

ただ、愛を信じて生きてみるのも悪くはないかもしれない。
死とは何か、愛とは何かを改めて考えさせられた作品だ。

原作が『詩集』ということでどんな小洒落た内容かと若干構えていたのだが、切実なまでの生き辛さの中で不幸の連続と向き合いながら、それでも誰かを好きになろうとする男女の話で、オシャレとは程遠い僕好みの泥臭い映画だった。

個人的には田中哲司演じる腰痛持ちの、如何にもダメそうなオッサンが佇まいからセリフまで刺さりまくったよ。

コンビニの姉ちゃんに恋しちゃうところもいい意味で安っぽくて好き。
松田龍平もまさかの役どころで良かったなあ。

東京って独特の孤独があるなと思いました。
ここにこだわっていたら押しつぶされる人もいるんじゃなかろうかみたいな…。
映画的に大きな波があるって感じでもなかったけど、どこか引き込まれるものがありました。

家までいって、でも女子寮だったとか、なんかいいなと思える場面がいっぱいです。
主演が池松壮亮ってのもいいですね。
どこか捨て犬感があるというか、若く、孤独な青年の役がぴったりです。
こういう不器用な人同士の話もいいものだなと思います。