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原作は「半沢直樹」、「下町ロケット」で数多くの小説を生み出す人気作家の池井戸潤の作品です。

映画【七つの会議】を鑑賞した方のレビューをチェック♪

池井戸潤作品の映画化ということで、半沢直樹や下町ロケットなどに出演していた池井戸ファミリーがたくさん出演しています。
何よりこの作品を見ようと思ったのは、野村萬斎さんが主演であることです。
常に飄々とした演技をする野村萬斎さんがどのように絡んでいくのか、池井戸ファミリーが今回はどんな役で出ているのかとても楽しみにしていました。

池井戸潤作品あるあるの突然のどんでん返しがたくさん盛り込まれていましたが、「ここで？！」という場面もあり、常にワクワクしていました。

日本の典型的な隠蔽体質の企業の問題点を見せつけられ、つくづく会社の怖さを感じました。

責任の擦りつけ、自分だけ助かろうとする保身、臭いものには蓋をして隠すようなことは確かに自分もサラリーマンとして見てきましたしサラリーマンあるあるだと思います。

ただ、こんなにも正義がないのかと思いました。
上に立つ人間は、人間的に素晴らしいから上に立っている訳ではなく会社にとって素晴らしい人間であるから上に立っていられるのだと思いました。

本当にフィクションなのか。
そう思うくらいリアルで、自分の職場でも起こりうる出来事や事件が散りばめられた物語です。
小説との相違は少しあるものの、映画はまた新しい世界観があり楽しめました。
野村萬斎さんと藤森慎吾さんは役にぴったりはまっていたと思います。
オムニバスのようなストーリーの展開が観ている方を飽きさせない内容でした。
もしかしたらこんな事件が身近で起こるかもしれない。
最後はそんな緊張感を与えてくれました。
人は間違いを起こしてしまう生き物。
その時にどう立ち向かっていくのか、とても考えさせてられる映画でした。

会社員としての責任感を今一度考えさせられた作品でした。

野村萬斎さんが好きで、本作品のあらすじも調べないまま、気軽に映画館に足を運びましたが、予想外に、映画の内容が会社員の私には強く心に刺さりました。
会社での立ち振る舞い方を考え直すきっかけにもなりましたし、ぜひ、会社の上司や経営陣にはこの作品を見ていただきたいと思いました。
会社員の方には本当におすすめです。

また、本作品は俳優陣の巧みな表情、そしてストーリーがわかりやすくまとまりが良いため、会社員だけではなく多くの方々にも楽しめる作品になっています。

日本企業の隠蔽体質が嫌と言うほど分かる作品でした。
ダメ社員だと思われた八角さんがあれ程やり手だとは思いませんでした。

会社というところは、大企業であってもいろんな手段で責任を擦り付け、自分達の保身のためにリコールを隠してしまう。
素晴らしい人間だから人の上に立つとは限らない、と思わされる映画でした。

野村萬斎さんの演技はとても魅力的です！
狂言師としての活動がある中で、俳優と狂言師が混ざり合った、他の俳優では決して出せない存在感があります。
出演キャストも豪華なもので、皆さん一度は見たことがある！という方々ばかりです。

キャストを見たときは、ドラマ「半沢直樹」に似ていて、この映画もそういうストーリーなのかと思って見始めた訳なのですが「半沢直樹」とは違ったテイストの面白さがあります。

最初から最後までハラハラな展開で、視聴者にこの後どうなるんだ？って思わせる上手な流れの映画になってます。
個人的に最後はスッキリ終わる映画が好きなのですが、そのような終わり方では無いように思えたので星４にしました。