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映画【十三人の刺客】を鑑賞した方のレビューをチェック♪

個人的に少人数で多数の敵に勝ち目の無い戦いを挑む設定の映画が好きなので、その設定だけでも嬉しいのですが、宿場町を要塞と化しての戦いは見応えがありました。

旧作の十三人の刺客も観たことがあるのですが、旧作よりもスケールが段違いでアップしていました。

さらにこの手の作品で重要なのが悪役なのですが、一番の悪役を稲垣吾朗が演じています。
通常のクールな稲垣君とは違い憎々しまでに悪人を演じきっています。

欲を言えば全体的にアクションがメインになってしまって、人間ドラマが少し薄くなってしまったのが残念です。

稲垣吾郎がとにかくすごかったです。
これぞ、外道、これは倒さなければならないと思える男でした。

また、彼の外道ぶりを知らせようと切腹をする人がいるのですが、そこの表現が、そこまでするかというリアルぶりでおそろしかったです。
もろCGの部分もありましたが、三池監督らしい黒表現があり、ホラー好きも気にいると思います。

13人の刺客たちもみないい役者を使っており、見ごたえばっちりでした。古い方は見たことがありませんが、リメイク大成功だと思います。

映画「十三人の刺客」を見て、出演している俳優さんの豪華さに驚きました。
よくこれだけ集めたなと思うくらい個性的な俳優さんばかりで、撮影現場が楽しかっただろうなと思いました。

個人的には、敵役の松平左兵衛督斉韶を稲垣吾郎さんが演じているのが意外でした。
もっと年上の俳優さんが似合うのではと思いましたが、そういう配役が三池監督の魅力なのだと思いました。

また、最後の宿場での死闘は「凄い」としか言いようがありません。
これほどまで大掛かりなセットを作って迫力ある斬り合いのシーンなど、俳優さんたちの演技力の素晴らしさを感じました。
それにしても最後の稲垣さんのシーンがカッコ良かったです。

時代劇がお好きな方は、充分楽しめる作品ですが、血が飛び散り首が飛んだり酷い姿にされた女人が現れたりするので心臓強い方にオススメいたします。

敵役が高い身分なので其の上位者を暗殺するためには、止むナシ理由が必要です。
ソレをこれでもかと積み上げて納得させる訳です。
極悪非道の敵役は絶対始末されねばならぬと、観客に見事思わせる程徹底した稲垣吾郎さんの悪役ぶりは舌を巻きました。

やはり、時代劇は悪役が作品の良し悪しを決め、ヒーロー達を輝かせる最高の存在です。

以前、古い方の十三人の刺客を観たことがあったので、リメイクされたこの作品も観て見ました。
大筋は変わっていませんが、昔の映画よりかなりスケールがでかい。
なんと言っても敵が三百人に増えていて、敵を迎え撃つ宿場町が完全に要塞と化している。

多少、アクションに力を入れ過ぎたのか、ストーリーが大味な感が有りますが、稲垣君の極悪非道な悪役は見応えがありますし、もちろん、役所広司、松方弘樹などのベテランの俳優さん達の殺陣はかなり迫力があります。

たった十三人で三百人の敵をいかに打ち倒すか、そこがこの映画の醍醐味です。

時代劇と言うよりは侍を使ったアクション映画です。
とは言え作品では武士の忠義に縛られた哀れさと悲しさ、武士道の男女問わず命を懸ける潔さと力強さもきちんと描かれています。

また短い時間ですが戦場となる宿場町の庶民の生活も武家社会と対照的に映されていて面白いなと思いました。
後半の多勢に無勢のバトルは「斬って、斬って、斬りまくれ」の号令通りの戦いになります。

少し長くて飽きも出てきますが、その中で生と死を感じる人間臭さも垣間見られこの後のラストを期待させる展開になっています。