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そこは熱海花火大会。2002年、売れない漫才コンビ「スパーク」の徳永(菅田将暉)と、相方の山下(川谷修士)は営業で漫才をしていた。客は彼らに罵声を浴びせ、二人は舞台を降りた。次に舞台に上がるコンビ「あほんだら」。大林(三浦誠己)と神谷(桐谷健太)が番になり、神谷は仇を取ると言い、客に暴言を吐く。そして漫才を終え主宰者にクビにされるであった。そんな営業が終わったあと、徳永と神谷は二人で飲み、神谷に天才的な魅力を感じた徳永は弟子にして欲しいと頼むのであった。そして神谷は自分の伝記を書くことを条件に、徳永を受け入れる。以降二人は理想の漫才について語り合うのであった…。
原作は、第153回の芥川賞を受賞した同名小説です。
累計部数は300万部を超え、さらにお笑いコンビピースの又吉直樹が原作者で話題となりました。
また映画で監督を務めたのは自身も130Rという漫才コンビで活躍していた板尾創路です。
芸人として盛んに活動し、映画監督を務めたのは3回目です。
しかも第19回日本映画批評家大賞の新人賞を受賞している実力が高い人物です。
さらに火花には板尾監督自身が経験、思い、強い漫才愛が詰まっていると評判です。
さらに徳永を演じた菅田将暉は関西出身らしく、映画の中での関西弁も完璧で、演技力も抜群です。
映画【火花】を鑑賞した方のレビューをチェック♪
映画では2人の主人公が大阪生まれだけあり、個性が強く、これまでにない完成度だと思いました。
後半は原作の負の連鎖だったが、よくぞここまで仕上げたと関心しました。
女優の木村文乃が意外にも自分のツボでした、彼女の功績で、この作品の評価が上がったのもあると思いました。
人それぞれ受け取り方は違いますが、私は芸人に引退はないというセリフが心に刺さりました。
最後に2人の主人公はかっこよすぎて、とても芸人には見えませんでした。
それまでの板尾創路監督の作品と比較すると、圧倒的に商業映画という印象が強まったことは否めませんが、原作が芥川賞をも受賞したヒット作とである故、致し方無いのかなと思います。
板尾監督らしい不思議な小ネタを感じさせるシーンも、所々にはありました。
また、これまで考えたことも無かった芸人さんたちの苦労や苦悩を、今作を見てしみじみと感じました。
人を笑わせるという術の裏には、観客側には計り知れないほどの努力や葛藤があるのだと実感し、それ以来何気なく見ていたテレビや漫才を笑いながらも真剣に拝見しようという気持ちにさせてくれた映画です。
火花は、菅田将輝さんが主演を務めたことで話題となりました。
また、お笑い芸人の又吉直樹さんが作った小説に基づき、板尾創路さんが監督をしたことでも、この映画が面白そうに感じました。
この作品では、お笑い芸人たちのリアルな空気感が再現されています。
繰り広げられる漫才演技も、全力で取り組まれていて見応えがありました。
また、舞台が関西なのですが、起用されている俳優さんたちが、ネイティブ関西弁スピーカーであるところも魅力でした。
夢を追いかける若者たちの苦労と葛藤が痛いほど突き刺さります。
息子も大学生になり、将来を心配する年齢になってきました。
息子が夢と現実に悩まされた時に親としてどんなアドバイスがしてやれるのか。そんな事を考えながら見ました。
2丁拳銃の川谷修士さんの演技が非常に良い。
大阪時代から好きで応援していました。
最近はテレビで見る機会が少なくなって寂しかったのですが、こんなに素晴らしい役者さんになっていて嬉しい。
もちろん菅田将暉さん桐谷健太さんの演技は申し分なし。
しっかり入り込める作品だと思います。
公開年：2017年 製作国：日本 上映時間：121分
《監督》
板尾創路
《原作》
又吉直樹
『火花』
《脚本》
板尾創路 豊田利晃
《キャスト》
菅田将暉 桐谷健太 木村文乃 川谷修士 三浦誠己 加藤諒 高橋努 日野陽仁 山崎樹範 ぺ・ジョンミョン 森本のぶ
