シューイチで紹介!
(2019年11月17日放送)
読書芸人・光浦靖子さんが、おすすめ本を2冊教えてくれました。

今回は、“犬”と“猫”がタイトルに入った小説。
一冊は、一風変わったおもしろい小説、もう一冊は泣ける小説とのことですよ♪
このページでわかること
賛否両論?
ファンタジーと思ったらNO!
犬身
松浦理英子著
(けんしん/まつうらりえこ)
2007年:第59回読売文学賞小説賞受賞作
*あらすじ*
犬をこよなく愛すあまり、犬になりたいと本気で思っている房恵。
理想的な飼い主・玉石梓に出会い、「彼女の飼い犬になりたい」と願うように。
房恵は、謎の男と「死後に魂を譲り渡す」と契約、オスの子犬に変身し、梓と暮らし始めたのだが、人間の闇を見ることに……。

“ 犬に変身 ”というとファンタジー小説???
と思いますが、そうとは言えないよう。
けっこうエグい家族関係が描かれているとのことで。

光浦靖子さんは、「犬の目ってこうやって人を見ているの?って思うぐらい引き込まれる。1つの恋愛のかたちでもあり賛否両論、 一風変わったおもしろい小説 」と語っていました。
涙腺崩壊??
思い出すだけで涙ぐんでしまう
ねこのおうち
柳美里著
(ゆうみり)
猫の家族を通して、「生きる悲しさ」と「キラメキ」を描いたく感動作
*あらすじ*
生まれてすぐ公園に捨てられたニーコ。
優しいおばあさんに拾われて暮らす幸せな日々。
しかし突然の別れがやってきて野良猫になってしまいます。
ニーコは6匹の子猫を出産、猫を通して人間社会や命の尊さを描いた作品。

小説にはめずらしく「です、ます調」で書かれていて、まるでおとぎ話みたい!

ですが、現代の新聞に載っていそうな問題も描かれていたり、人間の嫌な部分も出てきたり。

で、最終的にはホロリとくる……。

光浦靖子さんは、「思い出したらすぐ泣けちゃう」と眼鏡をずらして涙を拭っていました。
以上、2冊を紹介してくれました。

ちなみに光浦靖子さんによる読書初心者さん向けのアドバイスは、「文字大きめ漢字少なめ」「内容を表す表紙を見てフィーリングに合いそうな本を選ぶべし」とのことでした。
気になる方はチェックしてみてくださいね♪