おすすめの泣ける本教えて!涙活に最適、67人が答えた「泣き本」

おすすめの泣ける本教えて!涙活に最適、67人が答えた「泣き本」

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るん

涙活したい♪
おすすめ泣ける本教えて!

CHECK!
当ブログにて、「あなたのおすすめする泣けるを教えてください」アンケートを実施。
こちらのページでは、みなさんがおすすめした「泣ける映画」の感想67人分をご紹介します。
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管理人☆ことは

読みたいと思える「泣ける本」に出逢えますように!

このページでわかること

おすすめの泣ける本

【 さよならドビュッシー 】 主人公の心を閉ざす理由が切ない (中山七里/著)

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よむこ

こんぶさん(22歳・女性・学生)おすすめの泣ける本【さよならドビュッシー】(中山七里/著)の感想です。

音楽系を題材にした小説や、何かに向かってひたむきに頑張る部活やスポーツを題材にした作品、切ない事件が引き起こす推理小説など、胸を打たれ、涙する小説の題材は様々ですが、この作品はこれらすべての要素を兼ね備えています。

 

ピアノが中心のテーマの一つとしてあるため、ピアノを弾ける人はもちろん、

そうでない人でも、自分が頑張っている何かに置き換えて考えると、感情移入してしまうことでしょう。

 

主人公がどんなに苦しい局面でも、決して諦めることなく、自分の人生を恨むことなく、ひたむきにただただ謙虚に練習に励む描写は胸が熱くなりますし、さらに結末部分でのコンクールの描写、主人公が心に固く閉まっていた事情がとても切なく、涙が止まりませんでした。

⇒【 さよならドビュッシー 】動画はこちら

【 1リットルの涙―難病と闘い続ける少女亜也の日記 】 普通にできたことができなくなる絶望 ( 木藤亜也 /著)

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よむこ

sttacさん(26歳・男性・会社員)おすすめの泣ける本【1リットルの涙―難病と闘い続ける少女亜也の日記】(木藤亜也/著)の感想です。

どこにでもいる普通の中学生だった主人公の木藤亜也さんがある日突然、現代の医学でも治療方がわからない「脊髄小脳変性症」と診断されます。

この病気はゆっくり、しかし確実に運動能力や会話能力を奪っていく難病です。

思春期の少女が今まで普通にできていた事が徐々にできなくなっていく恐怖や絶望、葛藤の中で必死に生きる事と向き合っていく話です。

実際に亜也さんが闘病中に書いた日記をまとめて本にしているため非常にリアルです。

とにかくどのページを切り取っても泣ける内容になっています。

当たり前をどんどん奪われていく少女が、それでも前を向き必死に生きていく姿に涙が止まらなくなります。

普通に生きる事がどれだけ幸せかを考えさせられる内容になっているので、ふと人生に疲れた時などに読んで頂きたいです。

【NO CALL NO LIFE】 心が擦り切れそうな恋に号泣(壁井 ユカコ/著)

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はーちゃんさん(28歳・女性・販売員)おすすめの泣ける本【NO CALL NO LIFE】(壁井 ユカコ/著)の感想です。

私は高校生の時にこの本を手に取り、勢いで泣きながら読んでしまいました。

物語は、見知らぬ男の子の留守電メッセージから展開されます。
奇妙な間違い電話に引き寄せられた有海は、埠頭で春川と出会います。
有海にかかってくる間違い電話の声の主、春川を取り巻く環境、有海の心の底に自身で隠した過去…。
最初に抱いた謎や疑問は、後半でパズルのピースのようにぴったりハマっていきます。
最後はスッキリするような、でも切ない気持ちは残っているような、不思議で初めてな感覚でした。

有海のオトナとコドモの間をふわふわした生活が、当時の私にはすごく羨ましく感じていました。
コドモにしては大人っぽく、オトナにしては子供っぽいという、まさに真ん中をふわふわしている感じです。
この本を読んでいて、すごくときめく!とか、キュンキュンする!なんてことはなく、
すごく気持ちいい流れの中で、時々ぐっと胸を締め付けられるような気持ちにさせられます。
後半は涙なしには見れませんでした。


本の帯に【心が擦り切れそうな恋をした】とあったのですが、まさに心が擦り切れそうでした。
行き場をなくした二人の姿が、あまりにも刹那的で拙くて。
最後の電話の場面では、文でしか見ていないのに映像が出てくるほど感情移入して泣いていました。

何度読み返しても泣けますし、今でも最初に読んだ時と同じくらい擦り切れそうな思いになります。
こんな感情にさせる本はなかなかないです。本当におススメです。

【アヒルと鴨のコインロッカー】すっきり伏線回収するもやるせない(伊坂幸太郎/著)

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たろうさん(25歳・男性・会社員)おすすめの泣ける本【アヒルと鴨のコインロッカー】(伊坂幸太郎/著)の感想です。

話は大学生になった主人公か下宿先のアパートで同じアパートの住人から「同じアパートの住人に外国人がいてその人のために本屋を襲って広辞苑を与えよう」と誘われることろから始まります。

脈絡もない唐突な話に驚いてギャグ話なのかと思いきやその住人も至って大真面目で話が淡々と進んでいきます。
読んでいて不思議な展開に出てくる人達もなにか一癖あって謎につつまれながら独特な雰囲気の中話が進みます。

最初はそのどくたくさからなかなか話の先構えてこない部分もあるかと思いますが半分まで読み勧めたところで今まで散りばめられていた伏線がまるでバラバラだったはずるのピースが一つのかたちにはまり込むようにするすると収まってエンディングへ進んでいきます。

最後まで読み終えたときキレイに謎が回収されすっきりしますがそれでもハッピーエンドではなく過去の事件や登場人物の悲しい行き場のない話であり読み終えた後はとてもやるせない気持ちにさせられます。

ちなみにこちらの作品は映画化もされめおり原作の雰囲気面白さが非常によく再現されております。
活字なれしていない方にも映画を先に見ればイメージが付きやすく取り組みやすい作品だと思います。

⇒【 アヒルと鴨のコインロッカー 】動画はこちら

【ありえないほどうるさいオルゴール店】 瀧羽麻子/著)

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とるこさん(30歳・女性・主婦)おすすめの泣ける本【ありえないほどうるさいオルゴール店】(瀧羽麻子/著)の感想です。

とある土地にひっそりとあるオルゴール店に来る、悩みのある人、プレゼントを探している人、女子高生など、様々なお客様のお話です。店主の特殊な力で作り出されるオーダーメイドのオルゴールがお客様の心を救ったり癒したりします。数本の短編で構成されていて、文章も読みやすいです。言葉遣いもきれいです。地名は出てきませんが、どうやら寒い地域にあるお店らしいのですが、お店の雰囲気、店主の雰囲気がとっても暖かく優しく、こんなお店があるなら行ってみたいと思いました。オルゴールの優しい音色が、悩み、葛藤、不安も包み込んで、次の一歩を踏み出す勇気をくれます。店内はとっても静かなのに、何が「ありえないほどうるさい」のか、読めばわかります。

【イノセントデイズ】(早見和真/著)

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どすこい喫茶さん(34歳・男性・会社員)おすすめの泣ける本【イノセントデイズ】(早見和真/著)の感想です。

死刑囚「田中幸乃」の生きた人生と、刑の執行までに田中幸乃に関わったことのある人々が、それぞれの目線で田中幸乃のことや事件のことについて悩んだり考えさせられたり行動したりする物語。
感動するポイントは、まず冒頭の裁判シーンで「生まれてきてすみません」と叫ぶ田中幸乃から、彼女が恐らく悲しい人生を送ってきたであろうという想像がヒシヒシと伝わってきて自然と涙が出ます。そして、何も悪くないのに報われない人がいることの虚しさや、やっと人生を終わらせられると思ってしまう程の彼女の悲しい考えに心が抉られるような気持になります。全体的に暗い話なので感動で泣けるわけではないですが、色々と考えさせれる読んでよかったと思える作品だと思います。

【ウエハースの椅子】悲しいで済ませられない顛末(江國香織/著)

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一途さん(56歳・女性・ライター)おすすめの泣ける本【ウエハースの椅子】(江國香織/著)の感想です。

日々のことについて、恋人という呼称で語り切った独り言。
最初から最後まで奇妙な恋人という呼称で独り言を語っている。

普通の恋人というものとのあまりの違いに、違和感が全編に漂う。
違和感と奇妙な空気を江國香織は、「神様のボート」のあとがきで狂気について書いた物語であるときっぱり述べていた。

この「ウエハースの椅子」についても、再読してみると同じ狂気の匂いがした。

それにしてもこの恋人という奇妙なものというのが、なんであるか。
取り繕う嘘一つつかない恋人にしなだれかかり、買ってくれるはずだ!と《—–ネタバレにつき割愛—–》顛末は、悲しいという言葉で済ませられる事件だっただろうか?

人間でそんな人は一人もいない。
《—–ネタバレにつき割愛—–》女にねだられても買わないだろう!

【おかあさんのそばがすき 犬が教えてくれた大切なこと】(今西乃子/著)

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まなっちさん(44歳・女性・主婦)おすすめの泣ける本【おかあさんのそばがすき 犬が教えてくれた大切なこと】(今西乃子/著)の感想です。

筆者の今西乃子さんと、その愛犬蘭丸との12年を記したフォトエッセイです。

蘭丸を家族の一員として迎えた日から、乃子さんは蘭丸の「おかあさん」になりました。

子犬だった蘭丸との楽しい思い出だけでなく、老犬になってからの介護の苦労や、「どうしてこんなに病気ばかりするの?」と蘭丸を責めてしまったことなど、自分の気持ちを包み隠さず記録に残しています。

乃子さんの記録と、写真に添えられた蘭丸の「セリフ」、そして静かに死に向かう蘭丸の様子を読むうちに、切なさで胸がいっぱいになります。

「犬を飼うことは、命を預かること」という視点を大切にしているという乃子さんですが、この本を読んでいると、相手が犬であっても人間であっても、共に生き、相手を思いやることで、お互いがかけがえのない存在になっていくということを強く感じます。

優しい文体で書かれているので、10才前後のお子さんにもおすすめできる本です。

【カラフル】思春期のお子さんがいる親御さんにもオススメ (森絵都/著)

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P子さん(29歳・女性・主婦)おすすめの泣ける本【カラフル】(森絵都/著)の感想です。

この物語は中学3年生で死んだ「ぼく」が生前の過ちのせいで輪廻のサイクルには入れないところから始まります。

「ぼく」は輪廻のサイクルへ入るために天使から自らが犯した生前の罪を探しに、自殺を図った小林真の体の中へ入り、生活するように伝えられます。

小林真の中に入った「ぼく」は、小林真の記憶も「ぼく」自身の記憶もないままですが、小林真の家族や友人と触れ合い、段々と「ぼく」の気持ちや考え方に変化していきます。そうしていくうちに「ぼく」は「ぼく」としての記憶を取り戻すことに成功し自分の犯した罪の重要性を感じられるようになっていきます。

この物語を私が読んだのは中学生の頃でした。
当時の人間関係の悩みや家族との向き合い方をとても考えさせられた作品でした。

と言うのも、この作品は思春期で繊細な時期の主人公の気持ちがよく描かれており、物語全体はユニークながらも、現実にいそうな家族像や友人像が出てくることや、視点が中学生が主人公であり自分と重ねながら読めたからなのかもしれません。

思春期のお子さんがいる親御さんにもオススメの物語だと思います。

【かわいそうな象】つらくても知っておくべき史実(土家由岐雄/著)

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那美さん(52歳・女性・主婦)おすすめの泣ける本【かわいそうな象】(土家由岐雄/著)の感想です。

上野動物園で飼育されていた象のお話です。
戦時中、食料不足から与える餌がないなか、芸をして餌を貰おうとする象の悲しいお話です。
息子が幼稚園に通っている時に、借りてきた絵本です。
読み聞かせが大切と言う園の方針で、1週間ごとに借りてくる絵本の中に含まれていました。

象の力を振り絞って芸を見せる姿に涙が止まりませんでした。
飼育員の方もどれほど辛い思いだったかと思うと、大げさではなく胸が張り裂けそうでした。
とても読み勧められるものではなく、嗚咽状態になり、戦争は絶対にあってはならないと言う思いを強くしました。

今、上野動物園は、象は勿論、多くの動物が飼育されています。
特にパンダは大人気です。
この平和な時代がこれからも続き、2度と可哀想な象のようなことが起らないことを強く願っています。
その為にも、絵本を通じて幼い頃から、戦争の悲惨さを感じることは必要ではないでしょうか。

昨今、世界中が不安定な状況です。
戦争は命は勿論、多くの物を失ってしまいます。
そのような事が絶対に起ることのないよう、正しい歴史の認識が必要だと思います。

それがお勧め理由です。

ただ、涙で読んであげるのが困難ですが。ちなみに主人も、途中からは涙で詰まりながらの読み聞かせでした。

【きいろいぞう】人のあたたかみがしみて泣ける(西加奈子/著)

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M.Hさん(28歳・女性・会社員)おすすめの泣ける本【きいろいぞう】(西加奈子/著)の感想です。

とても愛おしい夫婦の物語です。

夫婦のお互いを想い合う気持ちが大きくて、本当に素敵なお話だと思います。
夫婦だけではなく、出てくる登場人物の暖かさで、人に優しくしたくなります。

悲しい出来事があっても、最終的に最愛の人に出会えたら、それが一番だと思わせてくれます。
悲しい内容で泣けてくる小説というよりは、人のあたたかさがしみて、泣けてくる!というような小説だと思います。
夫婦のやりとりもそうですが、夫婦を取り囲む近所の方や、小学生たちとの会話に泣ける要素があると思います。

私は映画をみていないのですが、映画化もしているようです。
田舎の背景描写が美しく、出ている俳優陣も豪華なので、観てみる価値があると思います。

⇒【 きいろいぞう 】動画はこちら

【きみの膵臓が食べたい】残りの人生どう生きるか考える切なさ(住野よる/著)

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あきさん(22歳・男性・学生)おすすめの泣ける本【きみの膵臓が食べたい】(住野よる/著)の感想です。

2017年に実写化された泣ける小説(きみの膵臓が食べたい)は私が推す最も泣ける小説である。

斜に構えた主人公と学校の人気者のヒロインが同じクラスで恋に落ち、恋愛へと発展する物語となっている。

天真爛漫でクラスの人気者のヒロイン、そんなヒロインは病に侵されていた。
ヒロインの残りの寿命が縮まる中で、主人公との恋によって少しづつお互いの心境に変化が見られる。

この小説の泣ける点はヒロインの死期が刻一刻と近づくなかで、主人公の心境が変わるところである。

ヒロインが残りの人生をどうやって過ごすのか、この描写の時はどのようなことを考えているのかということを考えるととても心が切なくなる。

人肌寂しいこの季節にはぴったりだ。-きみの膵臓が食べたい-

【くちびるに歌を】 悩み事や解決に至る過程がとても繊細 (中田永一/著)

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まめさん(24歳・女性・主婦)おすすめの泣ける本【くちびるに歌を】(中田永一/著)の感想です。

主人公の過去、登場人物の悩み事や解決に至る過程がとても繊細で泣けました。

人は表に出さなくても心に抱えた悩みとどう向き合ってどう戦ってどう処理していくのか、生きている上で当たり前に行われているかと思います。

そんな、表に出てこないものが処理されるまでの過程で、その人の考え方や心境に心打たれ考えさせられる部分がありました。

自分のしてきた1つ1つの行動が結果として後悔につながる事、成功につながる事、望まぬ正反対の結果になります。

未来はわからないので、どちらかを選んでも正しかったと判断はできない、自分では納得していない、無理やり納得する、解釈する事があると思います。

それでも生きていかなくてはいけないし、自分以外の人の思いを背負って生きていかなければならない場合もあります。

理不尽を後悔を背負ってもまた明日に進もう、そう思える素敵な作品です。

⇒【くちびるに歌を】動画はこちら

【コーヒーが冷めないうちに】 過去に戻る意味を考えさせられた (川口俊和/著)

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ゆーさん(32歳・女性・主婦)おすすめの泣ける本【コーヒーが冷めないうちに】(川口俊和/著)の感想です。

4人の女性が訪れた喫茶店を舞台にした物語です。

話は、ほぼ喫茶店の中だけで描かれ、そこでの会話や描写がほとんど。なのにとても細かな描写や個性豊かな人物の会話で物語に引き込まれます。

「コーヒーが冷めないうちに」は、4つの物語がありますが、私は第二話の「夫婦」が最も泣けました。
過去が変えられないのに過去に戻る意味を考えさせてくれる内容です。
過去に行く前と過去に行った後の気持ちの変化がこうまで変わるのか、感動プラス晴れやかな気持ちになりました。

自分の過去に対して何かしら後悔を持っている人は、その気持ちをこの4つの物語にどれかしら当てはまることができ、考え方をマイナスからプラスに方向転換できると思います。
そういった点がこの本のオススメなポイントです。

⇒【コーヒーが冷めないうちに】動画はこちら

【さいごの恐竜ティラン I’ll stay with you】 草食恐竜と肉食恐竜のはざまで葛藤 、優しさ、自然の厳しさがテーマ(村山由佳/著)

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PINKさん(44歳・男性・会社員)おすすめの泣ける本【さいごの恐竜ティラン I’ll stay with you】(村山由佳/著)の感想です。

子どもと一緒にいったプラネタリウムの企画で上映していた映画で、良い話しだったので書籍を購入して読みました。

子どもと夫を亡くした草食恐竜のお母さんが、肉食恐竜の卵を見つけてそれを温めて孵すというお話しです。

自分の卵を他の恐竜に食べられてしまったお母さん恐竜が、他の恐竜の卵を見つけて温めようと決意する気持ちも同じ親であれば共感できると思います。

孵化した恐竜はティランと名付けられ優しい恐竜に育っていくのですが、ある時事件が起こります。

草食恐竜と肉食恐竜のはざまで葛藤するティランの姿と優しさ、自然の厳しさがこのお話のテーマともなっています。

今の自然界でも起こりうる設定なので、恐竜の時代でももしかしたら同じことが起こっていたのかもしれないと思うと、余計面白く読むことが出来ました。

全体的には深く考えさせられる泣けるお話です。

作者が村山由佳さんというのも意外でした。

【さくらのさくひ】一番心に残る初めて泣いた絵本(矢崎 節夫,福原ゆきお/著)

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ayuさん(36歳・女性・主婦)おすすめの泣ける本【さくらのさくひ】(矢崎 節夫,福原ゆきお/著)の感想です。

春になるときれいな花を咲かせる桜の木と桜の木の下にひとりで住んでいるモグラがいます。
モグラから桜の木に話しかけお友達になることができましたが、ある年桜がまったく咲かなくなりました。
モグラ以外の動物たちはみんながっかりして桜の木から離れていきますが、モグラが桜の木をとても心配して助けてあげようするお話です。

小さいころに読んだ絵本の中で一番心に残っています。
初めて泣いた絵本かもしれません。

友達の大切さやモグラの優しい気持ちが伝わってきますので、たくさんの子供たちにも読んでほしいです。

ただ、大人になった今読み返すと子供のときとはまた違う解釈ができるので、大人も子供も読める絵本です。

今の時代、大人も子供も人間関係で悩むことが多いと思いますので、この絵本で何か感じ、みんな優しく純粋だったころを思い出してほしいです。

【さよなら、盲導犬ミッキー】盲導犬の生涯、学びの多い一冊(近藤 靖/著)

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アズキングさん(37歳・女性・フリーランス)おすすめの泣ける本【さよなら、盲導犬ミッキー】(近藤 靖/著)の感想です。

盲導犬とそのユーザーのお話で、主にその盲導犬・ミッキーの障害について書いてある実在した盲導犬のお話です。

犬を飼っている方であれば、涙なしには読めないかもしれません。
犬としての幸せな生涯はについても考えてしまいますが、何よりも言葉を話せない盲導犬が健気に盲導犬ユーザーに寄り添う姿に、
とても感動しました。

特に盲導犬の生涯、出会いに別れ、訓練などあらゆる試練を乗り越えて、しっかりと盲導犬としての仕事をこなし、人に散々尽くした後に引退、やっと、犬らしい生活を過ごせるわけです。

しかし、犬はそのユーザーに尽くすことを仕事と思っているわけではなく、群れの一員として楽しんでいるのかもしれません。

純粋にユーザーに尽くし、ユーザーを守る姿と、ユーザーとの絆、
そしてその盲導犬の人間よりも短い生命の中、頑張る姿、役割を終えた後の暮らしと、学びの多い一冊でした。

【ストーリー・セラー】ラブストーリーが苦手な人こそ読んでほしい(有川浩/著)

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ラムさん(22歳・女性・大学生)おすすめの泣ける本【ストーリー・セラー】(有川浩/著)の感想です。

この本は本当にネタバレ厳禁の本だと思う。
面白さが半減どころか四分の一程度までになってしまう。

注意としては、サイドAとサイドBの短編集になっているが、絶対にサイドAから読むこと。最後まで読むと、あれ?一体どこからどこまでが本当?ときっと戸惑ってしまう不思議な本。

感想は、純粋に人を思う気持ちはこんなにも胸に響くものなんだと気づかされた。
良くも悪くも読んでいて胸が痛くなる、究極のラブストーリー。

この本がお気に入りすぎて色んな人におすすめしたり貸したりしているが、この間初めて異性の友人、つまり男性に貸してみた。

するとすぐに良すぎた、泣いた等の連絡が来た。
ラブストーリーを敬遠しているような人にも読んでほしい一冊。

後、作者である有川浩さんが書く男性はどの作品も本当に素敵。
こんな人がいたらいいなぁと思うこと間違いなし。

【そして父になる】なぜ泣けるか?正解がないから(是枝裕和/著)

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けいさん(26歳・女性・会社員)おすすめの泣ける本【そして父になる】(是枝裕和/著)の感想です。

「家族の定義」についてすごく考えさせられます。
2つの家族についての話ですが、全員の気持ちがわかります。
かといって、どの選択をしたとしても、だれも幸せになれない。でも選択を迫られる、そんな状況。
母親、父親、子供、のどの立場に立ってもつらすぎる。
心がすごく揺さぶられるストーリーになっています。
余韻がすごいです。そして、すごく感情移入してしまうストーリーです。

これは映画を見て、すごく泣けたので本を読んでみた。
そして本でも号泣した。
そしてもう1回映画を見たところ、映画でも泣いた。
多分、今もう一度本を読むとまた泣けると思う。
何が泣けるかというと、「正解」がないこと。
人生は「間違っている」「正しい」ことで選択してしまいがちだが、「正しいことがない」ときに選択を迫られることが一番つらい。
でも、それが「生きる」「乗り越える」ってことなんだな、ってすごく深いところまで考えさせられました。

「血がつながっていること」「家族とは」について深く考えてみたい人はぜひおすすめしたい本です。

個人的には、映画を見てから本を読むと一層理解が深まると思うのでおすすめです。

⇒【そして父になる】動画はこちら

【だから、あなたも生きぬいて】 いじめられている人、悩んでいる人こそ読んでほしい(大平光代/著)

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dolphinさん(46歳・女性・会社員)おすすめの泣ける本【だから、あなたも生きぬいて】(大平光代/著)の感想です。

作者の実体験のお話です。
いじめにあって自殺をしてから道を外して極道の女になってから落ちるところまでおちたがそこから頑張って弁護士の資格をとるお話です。

昔も今もいじめはなくなりません。
いじめにあって自殺も多くなってきている今こそまた読んでほしい本です。
いじめあっても生き抜いていくことだけ頑張ってほしい気持ちがすごく伝わります。
生きていれば今の状況は必ず変わるからいじめられて逃げるのも全然良い、そのかわり生きてほしい、命だけは大事にしていてほしいという本です。
作者の気持ちがなんとも言えず自分と比べてなけてきます。

いじめられている人、悩んでいる人こそ読んでほしいです。さらにそうでない人でもこれを読んで人の痛みをわかってほしいです。そして、人の暖かさがすごくわかる本ですのでぜひ読んでください

【ちょっと今から仕事やめてくる】ツライ時勇気づけられる作品(北川恵海/著)

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ひろさん(25歳・女性・会社員)おすすめの泣ける本【ちょっと今から仕事やめてくる】(北川恵海/著)の感想です。

社会人で毎日残業続きで重労働を強いられていたり、上司からパワハラを受けていたり辛い状況にいる人が多く存在すると思いますが、特にその様な人達がこの作品を読めば、容易に主人公に感情移入することが出来ると思います。

この作品では、必ずしも今の理不尽な状況に耐える必要はなく、むしろ本当に自分のやりたいことは何かを追求し、一歩踏み出してみることで幸せな人生が開けてくるということが感じられると思います。

そのため、仕事で辛い時にこの作品を読むと勇気づけられますし、元気が出てきて気持ちが軽くなります。

また、適度な距離感とオープンマインドな持ち主で、堅苦しい日常を忘れさせてくれるヤマモトの様な存在の大切さと、時々息抜きをするということの必要性を感じさせてくれます。

⇒【ちょっと今から仕事やめてくる】動画はこちら

【ツナグ】 自分が死んだ後に誰が会いたいと思ってくれるだろうか(辻村 深月/著)

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yksthtskyさん(47歳・女性・主婦)おすすめの泣ける本【ツナグ】(辻村 深月/著)の感想です。

主人公のアユミは依頼を受けて死者との面会を仲介する使者(ツナグ)の仕事を祖母アイコから引き継ぐ。

ツナグへ面会の依頼ができるのは生きている人間だけであり、面会できるのは1度きり。

死者の方は自分から誰かに会いたいと指名することはできずツナグを通して生きている人間からの依頼に応じるか断るか選択ができるだけである。

死者が会いたいと望む相手から依頼がある保証はないが、一度誰かに会ってしまえば他の人には会えなくなってしまう。
お互いに一度きりの機会、自分だったら誰に会いたいと思うだろうか。
そして自分が死んだ後に誰が会いたいと思ってくれるだろうか。


登場する依頼人たちがどんな思いで相手に会おうとしたのか、面会後に取る行動がどのケースも理解できて切ない。

最後の章でそれまでの依頼がアユミの視点で描かれているのも興味深く、またツナグの仕事と直接は関係ないと思っていたことまでがしっかりと繋がっていて、この1冊で泣いたり驚いたり温かい気持ちになったり、いろいろな感情を味わうことができる。

【つめたいよるに】何度も思い出す短編集(江國香織/著)

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えりさん(33歳・女性・会社員)おすすめの泣ける本【つめたいよるに】(江國香織/著)の感想です。

この本は短編集になります。
その短編集の中にデュークという物語があります。

デュークというのは犬の名前になります。
この物語は犬と飼い主の話なのですが、ちょっと普通の物語ではありません。
私はこの物語を読んで犬が本当に伝えたかったことを最後の最後に知り、胸が締め付けられるほど感動しました。
冒頭から「私のデュークが死んでしまった」から始まるのですが、死んでしまった犬が伝えてくれたことは犬を飼っているので余計に心にくるものがありました。

そしてこの作家の江國香織さんは言葉選びのセンスがずば抜けていて、何年経っても鮮やかに感じるワードセンスや感情を言葉に表すセンスは素晴らしいものがあります。
淡々と進んでいくようで不思議と情景が思い浮かぶのです。

何度も言いますがこのデュークという物語は、暖かくて寂しい物語です。
私はずっと前にこの短編集を読んだのにいまだに忘れられずに何度も思い出します。
それぐらい心に残ります。

読み終わった後に犬の気持ちと主人公の気持ちを考えると、涙がじわりと滲んでくるほど感動します。
そして共感します。
この物語に出会えて良かったと思えます。

【ナラタージュ】忘れられない過去の恋愛に悩んでいる方におすすめ(島本理生/著)

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やさいさん(32歳・女性・専業主婦)おすすめの泣ける本【ナラタージュ】(島本理生/著)の感想です。

主人公が大学生の頃の出来事を回顧する物語です。
主人公は高校時代、部活の顧問に思いを寄せていました。その先生から連絡があり、二人は再会することになります。
主人公はいまだに自分の中に先生への思いがあることに気づいて…という内容です。

物語を支える情景描写がとても繊細で、主人公の切ない恋心を引き立たせてくれています。

私はどうしようもなく好きになった人との恋を思い出してしまいました。
その恋は、何度も何度も思い出してはもう諦めなくてはならない、忘れなければならないと自分を苦しめてしまうものでもあります。でも、この本を読んで、自分の心に大切にしまって置くことに罪はないのだと思うようになりました。

そして時々思い出してみることも、決して悪いことではないと考えられるようになりました。
むしろ、自分の人生の宝物として大事にしたいと今では思います。

過去の恋愛を忘れようとして苦しい思いをしている方に読んでもらいたい一冊です。

【ノラや】 帰ってこないノラを思う気持ちがとても切ない(内田百間/著)

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ぺっしょがさん(48歳・女性・主婦)おすすめの泣ける本【ノラや】(内田百間/著)の感想です。

作家・内田百閒が自宅に住み着いた猫とのエピソード。
作者は、元々は猫に特に興味なく生活していたが、いつの間にか住み着いた猫にノラと名付け、自分でも驚くほどとてもかわいがるようになりました。

ノラとの生活はとても微笑ましく楽しいものでしたが、そのノラが突然行方不明になります。
作者は帰ってこないノラを思う気持ちがとても切なく悲しい日々の様子が素直に淡々と描かれています。

私も同じく子供のころから可愛がっていた猫が突然行方不明になった時は、辛すぎて泣くこともよくありました。
なのでこの本を読んだとき、当時の感情がフィードバックして泣かずには読めませんでした。

猫好きはもちろん、動物を飼っていらっしゃる方にぜひおすすめしたい作品です。

【プシュケの涙】切ないけどあたたかさの残る作品(柴村仁/著)

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よむこ

せーかさん(24歳・女性・会社員)おすすめの泣ける本【プシュケの涙】(柴村仁/著)の感想です。

一人の少女の転落死の真相を探るため、彼女が飛び降りる瞬間を目撃した榎戸川、学内で””変人””と呼ばれる由来の二人が事故の真相へ迫っていく、という内容です。

この本は、二部構成になっているのですが、二部の由良くんと転落死してしまった少女のお話は、読んでいて胸が締め付けられるような気持ちになりました。
二人の少しの恋心や、周囲に溶け込めない彼らの居心地の良い関係は、少しくすぐったく、また切なくもあります。
そんな二人の関係は永遠なのだと思います。

全て読み終えてから表紙を見たとき、もう一度始めから読んでみたとき、この本が最初の印象とは違う、切ないけれど少しだけあたたかさが残るような物語になっていると思います。
大切な人がいる方に、切なくて泣ける、そんなこの本をおすすめしたいです。

【闇の子供たち】タイでの幼児売買春、目を背けてはいけない (梁石日/著)

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ちょちょさん(20歳・女性・フリーター)おすすめの泣ける本【闇の子供たち】(梁石日/著)の感想です。

タイの貧しい農村に住む少女、ある日両親に売られてバンコクに行くのが始まりです。
バンコクでは、想像を絶する経験、出来事が繰り返し起こります。
幼児売買春のストーリーであり、辛く悲しい現実。
二度と両親に会えないとは知らない少女、両親のために頑張る少女、見ていて涙が出て胸が痛くなります。

サイドストーリーは、買い手の男の話。
まさに負の連鎖です。 男もストリートチルドレンからの自身で売春を行っていました。
子供の気持ちがわかるが、我が身が一番可愛い。
人間の本質が、リアルに描かれており思わず引き込まれます。
そして、幼児売買春を許さないNPOの職員の話。
危険な現場に行き、実際に声を上げ活動をしているが、やはりかかるのはお金。
お金と、気持ちで揺れ動き、作品を見終われば思わず募金に走りました。

全体的に暗く鬱展開ではありますが、考えさせられ、小さな子供がひどい仕打ちを受ける姿は直視出来ませんが、目をそらせない問題です。
何度も読み直してますが、初回は涙が止まりませんでした。
でも、これが現実です。 目を背けてはいけないことだと思います

⇒【闇の子供たち】動画はこちら

【運転者】 運とポジティブ思考についての考え方が変わる(喜多川泰/著)

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ゆじろさん(42歳・男性・フリーランス)おすすめの泣ける本【運転者】(喜多川泰/著)の感想です。

最近感動して泣いた本を読んだので紹介します。
「運転者」著者は喜多川泰さんです。

まずは簡単にあらすじから。
主人公である岡田修一は妻と娘と3人で暮らしている。
娘は不登校で仕事もうまくいってない。
次々と問題が起こり追い詰められていた。
そんな彼の元に一台のタクシーがあらわれる。
運転者とのやり取り、行き先での出会いによって人生が好転していく、自己啓発系の小説。

ぼくにとって泣き所が2回あります。
心に突き刺さった言葉がこれでもかとあります。
気づきになったところは「運をつかむには上機嫌でいること。不機嫌ではチャンスも人も逃げていく」
たしかに側から見て不機嫌なオーラを出している人に関わりたくはありません。
まったくなんの得にもならないことをしている。

この本を読むと「運」と「ポジティブ思考」についての考え方が変わります。
目先のことに囚われていた自分の視界を開いてくれました。学びながら感動するおすすめ本です!

【夏の庭】死の瞬間が見たい、から始まった交流がかけがえのないものに(湯本香樹実/著)

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んぬさん(27歳・女性・会社員)おすすめの泣ける本【夏の庭】(湯本香樹実/著)の感想です。

小学生3人組は夏休みに、町外れに住む生ける屍のようなおじいさんを「死ぬ瞬間が見てみたい」という理由で観察を始める。

最初はいがみ合っていたおじいさんと小学生たちだったが、次第に打ち解けていき、かけがえのない時間を共に過ごすようになる。
小学生たちの夢や相談に耳を傾け、絆が確かになっていく様子や、おじいさんから小学生たちに抱く愛情を、言葉の端々に感じることができ、読んでいてとても温かい気持ちに包まれる。

「夏の庭」というタイトルにもあるように、小学生たちにとっておじいさんと過ごした時間は、普段の生活では触れることのできないいろいろな経験や感情に触れることのできるものとなり、夏に象徴される生涯忘れることのない大切な思い出になったであろうことを感じる。

【絵本 すみっコぐらし そらいろのまいにち】ちょっとネガティブだけど勇気もらえる(よこみぞ ゆり/著)

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ゆみっコさん(33歳・女性・フリーランス)おすすめの泣ける本【絵本 すみっコぐらし そらいろのまいにち】(よこみぞ ゆり/著)の感想です。

子供から大人まで幅広い層に人気のあるすみっコぐらしに私もハマり、キャラのことを知りたいと思って購入しました。
私はこの絵本を読んで同じ所で何度も泣いてしまいました。

可愛らしい見た目とは裏腹に、すみっコが好きな彼らにはそれぞれコンプレックスを持っています。
日々自分のコンプレックスと葛藤していて、気にしだすと落ち込んでしまって辛くなってしまいます。

この本を読んでいて、みんな完璧じゃなくてもそれでいいんだと思わせてくれているような気がしました。

彼らは現在進行形で悩み続けていて、自分を責めたりしている子もいるけど、すみっコが好きな仲間同士が集まると幸せな気持ちになれるのです。
ちょっとネガティブだけど、勇気がもらえる心温まるストーリーです。

騙されたと思って読んで頂きたいです。
ちなみに私はとかげのおかあさんのストーリーが大好きです。

【君の膵臓をたべたい】 思春期の甘酸っぱい思い出にしては切なすぎ(住野よる/著)

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りんさん(31歳・女性・会社員)おすすめの泣ける本【君の膵臓をたべたい】(住野よる/著)の感想です。

学校で何となく浮いてしまっている主人公が、クラスメイトの桜良が密かに綴ってるノート「共病文庫」を拾い、読んでしまったことがきっかけで2人の関係が始まります。

余命いくばくもないらしい彼女との友情、絆、淡い恋心などを感じながら、ラストには予想もしなかったことが起こりビックリしました。

爽やかな桜の風景のカバーと、「君の膵臓をたべたい」というグロテスクなタイトルは一見アンマッチでとても興味を引きます。
このタイトルが2人の絆をあらわす大切なキーワードになっており、その意味を知った瞬間には号泣が止まりませんでした。

思春期の甘酸っぱい思い出にしては切なすぎる、2人の行方を応援せずにはいられない物語。
映画化もされているのでそちらもおすすめです!

【君は月夜に光り輝く】 生きたいと思う気持ち、一言一言に涙 (佐野徹夜/著)

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りっちゃんさん(24歳・女性・会社員)おすすめの泣ける本【君は月夜に光り輝く】(佐野徹夜/著)の感想です。

発光病という病気で入院している少女「まみず」となんとなくなげやりに生きている少年。
高校生の二人は少年が学校のプリントをまみずに届けたことから始まり、余命わずかなまみずには死ぬまでやりたいことがあると知ります。そしてそのやりたいことを少年が代わりに行動していくことではじまる物語です。

今の時代、面倒くさいことがあったとき、嫌なことがあったときすぐ「死にたい」と口にすることが世間でも自分の中でも増えたなと感じます。
そんなとき、この本を読んで、本当に余命が僅かな人間が「生きたい」と思う気持ちは、生きていて、明日が当たり前に来ると思っている自分にはわからないほど苦しいものなんだなと感じました。

また、死を覚悟している人、死を羨ましいと思っている人がお互いに好きな物を見つけ、生きたいと思う気持ちに心を打たれました。
生きたいと思うこととはどういうことなのか考えさせられました。

高校生の物語とはいえ内容は深く、一生懸命生きなければならないなと学びました。
そして、何よりもまみずの一言一言に涙が止まりませんでした。
言葉選びがすごく素敵な小説だと思います。

⇒【君は月夜に光り輝く】動画はこちら

【最後の医者は桜を見上げて君を想う】生を諦めない、死を受け入れる、どちらが正解か(二宮敦人/著)

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mint210さん(44歳・女性・パート)おすすめの泣ける本【最後の医者は桜を見上げて君を想う】(二宮敦人/著)の感想です。

余命宣告される程深刻な病気だとわかった時、人はどう生きるのが正解なのだろう?そんなことを考えてしまう本だった。

この本には3つの物語が書かれている。
そのどれもが「死」と直面する。

舞台はある病院。
死神と呼ばれる皮膚科の医師と高い手術の腕を持つ副院長、対称的な二人の医師と余命わずかな患者。

余命わずかな患者に対し、一人は「生」を諦めず、一人は「死」を受け入れて生きろと言う。
どちらが正しいのかはわからないが、最期まで自分らしく病と闘い命と向き合う姿に涙を流さずにはいられなかった。

もしも自分の命がわずかだと知ったなら、私自身はどうするだろう?
わずかな希望を抱き、苦痛を伴う治療を受け最後まで闘うか?
それともそれが自分の寿命だと「死」を受け入れ、やり残したことを叶えていく生き方をするだろうか?

誰だって死は怖いし、大切な人には最後まで諦めずに病と闘い続けて欲しいと願う。
けれど、この物語の中、最後まで生きることを諦めずに闘い続ける患者の壮絶な闘病の様子は、読んでいるだけで胸が痛くなった。
そばにいたら、「もういいよ」と声をかけたくなるほどの治療。

もしも助からない命なら、最後は残された時間を静かに穏やかに生きていくことも一つの生き方なのかもしれないと思わずにはいられなかった。

医者は神様じゃないし、医療は完璧じゃない。

生きること、死ぬこと。現実の世界よりはるかに生と死を感じる1冊だった。

【最後の医者は桜を見上げて君を想う】生と死、 究極の選択は実はすぐそこにある (二宮敦人/著)

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しーやんさん(31歳・女性・主婦)おすすめの泣ける本 【最後の医者は桜を見上げて君を想う】(二宮敦人/著) の感想です。

何気なく読んだこの作品でこんなに涙するとは思いませんでした。

病気はある日突然自分の元にやってくる。
これまでの何でもない日常を考えると、手術したり薬を飲めば絶対に治って今までと同じうように生き続けるんだと信じてやまないけど、唐突に自分にも死が訪れるんだと思い知らされる。

その時、自分はどんな死に方を望むのか。
苦痛に耐えながら延命を望むのか、最期を覚悟して延命はせず自分らしく死ぬことを選ぶのか。
究極の選択は実はすぐそこにある問いなのではないかと思い知らされた作品だった。

この作品に悪者は一切出てこず、すべての人が真剣に人生と死について向き合っている。
真剣だからこそ対立もするし、真逆の考えも生まれる。
そこをとても読みやすく、わかりやすく描いている作者がすごい。人生の節目でぜひ読んでおきたい作品です。

【死体は切なく語る】人は亡くなる前に何をするのか思うのか(上野正彦/著)

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ghost84さん(31歳・男性・無職)おすすめの泣ける本【死体は切なく語る】(上野正彦/著)の感想です。

作者の上野正彦氏が、監察医として検視してきた複数の遺体について検視結果をもとに、亡くなる前に何をしようとしたのか、何を考えていたのかを描いたノンフィクションものです。

愛憎ゆえに殺人を犯してしまった人や、残される家族を思って事故死に偽造しようとして自殺した人など、遺体を通して様々な人の愛の形が描かれています。

一つ一つの話は短くサラッと読めるものの、中には心を抉ってくるような話もあります。

個人的に印象深かったのは、Amazonの内容紹介で「自分を盾にした母の愛」と称されている、殺人事件に巻き込まれた母子の話です。
検視結果から明らかになった、自身の命すら危険な状況でも幼い我が子を守ろうとした母の愛に感銘を受けるとともに、そのような善良な人が理不尽に殺されてしまったことへのやりきれなさを覚えました。

【私をくいとめて】もう若くない?ちょっと生きづらさを感じている女性におすすめ(綿矢りさ/著)

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めいさん(38歳・女性・主婦)おすすめの泣ける本【私をくいとめて】(綿矢りさ/著)の感想です。

若いと言われる時期を超えてきた、ちょっと生きづらさを感じている女性におすすめの本です。

主人公はもうすぐ33歳を迎える一人暮らしの女性。「一人でいること」を好みながら、言い知れぬ不安を抱えることも。そんな時に心の声である「A」との会話によって、自分の気持ちに気づいていくストーリーになっています。

日常で起こるちょっとした出来事に、揺れ動く情感がリアルです。全体は軽快なタッチですらすらと読め、べたべたと訴えかけるような感じはないのですが、時折主人公にふと訪れる寂しさを記述する部分には胸がつまります。
随所のAや他の登場人物とのやり取りでクスッとできる部分がありながら、後半ではぽろっと涙を流していました。

人によって泣ける泣けないの差はあると思います。
日々の生活にどこかやりづらさ、もどかしさを感じている方におすすめです。

私は社会のスピーディーな流れや隠された悪意に疲れている時に読みましたが、そんなちょっと繊細なタイプの方に読んでいただくと共感度が高いと思います。

【手紙】犯罪者の家族の苦しみ、ラストは涙が止まらない(東野 圭吾/著)

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りすさん(35歳・女性・フリーランス)おすすめの泣ける本【手紙】(東野 圭吾/著)の感想です。

犯罪者を犯した兄と、その弟の半生を描いた物語です。
読んだあと、涙が止まりませんでした。

愛情ゆえに罪を犯した兄からの手紙とともに物語が進んでいきます。
兄への感謝から兄を憎みきれない気持ちと、兄のせいで辛く苦しい人生に追いやられた事への恨みの気持ちの葛藤に悩む主人公の弟の胸の苦しみが痛いほど伝わってきます。

犯罪者が身内にいるという運命を背負わされた主人公に降りかかる世間の仕打ちは非常に厳しいものです。

初めは“なぜもっと温かく受け入れてあげられないのだろう”と、とても歯痒い気持ちで読んでいましたが、読み進めるうちに、もし自分の周りにこの主人公と同じ立場の人がいたら、もし自分の恋人がこの主人公だったらどうだろうと想像せずにはいられませんでした。

もちろん被害者とその家族の苦しみが計り知れないものであることは言うまでもありませんが、犯罪者の家族であるという事実もまた、これほどまでに罪を背負わねばならないものになり得ることを考えさせられました。
クライマックスの兄と弟の再会シーンは、涙なしには読めません。

⇒【手紙】動画はこちら

【獣の奏者エリン】ファンタジーだが一人の女性の自伝を読みきった満足感(上橋菜穂子/著)

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美久さん(28歳・女性・事務 パート)おすすめの泣ける本【獣の奏者エリン】(上橋菜穂子/著)の感想です。

『獣の奏者エリン』との出会いは、当時、NHKで放送していたアニメでした。
放送後、本を買い、全巻から外伝まで全て読みました。

読了後、胸の詰まる思いで沢山泣きました。
本当に名作だと思います。
沢山の学びがありました。
素敵な読書体験が出来たので、この本と出会えて良かった、と心から思っています。

激動の人生の中で、人の一生が描かれています。
この本は、多くの人に知り、読んで頂きたい、児童書ですが、どんな方にもおすすめしたい、大人にも読んで欲しい、おすすめの作品・シリーズです。

世界観がとてもきっちり描かれていて、重厚で、主人公、「エリン」という少女の生き様、大人になり、その半生を語った、もはや一人の女性の「自伝」のような本です。

ファンタジーのフィクションですが、そこには生きた人が居ました。

【深紅】被害者家族と同時に加害者家族も描く、構成力、人物描写は一流(野沢 尚 /著)

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あるたさん(44歳・男性・会社員)おすすめの泣ける本【深紅】(野沢 尚 /著)の感想です。

かつて家族を皆殺しにされ、自分だけが生き残った少女。
そして、その少女と同じ年齢の加害者の娘の少女の物語。
被害者家族の小説であり、同時に、加害者家族の小説でもある。

両面を描く小説だが、もちろん、テーマは重い。
序盤から、息をもつかせぬ展開がある。
家族が殺されたことを、修学旅行先で知らされた少女。
旅行先から、遺体のある病院に高速道路で向かうタクシーの中の描写が凄まじい。
その精神的緊迫感を、タクシーの料金メーターがどんどん上がっていく描写で表現している。
所々ではさまる絶妙な表現が、読む手を離させない。

そして、被害者遺族を中心とした1章から、読者の感情移入をそっくりそのままひっくり返す2章へ。

著者は野沢尚。
ドラマの脚本家としての名前は知っていたが、構成力と人物描写どれをとっても一流の小説家である。

どんなラストが待っているか、読みすすめるうちに辛くなり、涙が出る。

しかし、最終章。
救いなど入る隙間もないようなところにも、なんとか光をあてようとする著者の温かな意志が伝わる素晴らしいエンディングであった。

著者は、自殺によりなくなってしまった。
いまだ明確な原因は不明だ。
しかし、作品に宿る絶望の中から、狼煙のように吹き上がる希望は、自殺とは無縁のものに思える。

【世界がもし100人の村だったら】日本の生まれてよかった(池田香代子/著)

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むー民さん(39歳・男性・会社員)おすすめの泣ける本【世界がもし100人の村だったら】(池田香代子/著)の感想です。

インターネットで話題になった100人の村の本バージョン。
世界を縮小して100人の村だったらどうなのかを、例を交えて掲載している。

極端なものもあるが、まあ100人の村というのが例えスタートなので
わかりにくくても、自分はめぐまれているんだなーと思いなおすことになった。

英語に並列して日本語が記載されており、挿絵とかがあり、小さい子でも多少はイメージできるとおもうが、甥っ子、姪っ子に見せてもたとえとかそういうのは伝わっていなかったが、日本に生まれてよかったなーという感想だった。

我が家の家の辞書置き場にほこりをかぶって保管しているが、ますますグローバル化が進む現代、小さい子がいつか読み直して海外支援のきっかけになってくれることを願っています。

【西の魔女が死んだ】 約束を忘れていなかった祖母の愛に感動(梨木香歩/著)

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はなおさん(32歳・男性・無職)おすすめの泣ける本 【西の魔女が死んだ】(梨木香歩/著) の感想です。

【あらすじ】
主人公のまいは中学生。
周りに馴染まない性格ゆえにクラスで孤立し、不登校となってしまう。

そんなまいに見かねた母は、心の休養も兼ねてしばらくの間、田舎の祖母の元へと住まわせる。
そこでまいは、「魔女」を自称する祖母の元で「魔女」の修行をはじめた。

当初は祖母との関係、そして修行も良好であったが、ある事がきっかけで祖母との間に確執が出来てしまう。
その確執が解消できないまま、まいは両親の元へと帰ってしまった。

二年後に祖母が亡くなり、まいは祖母の家へ向かった。その時、以前に約束した祖母が死んだときの約束の痕跡を見つけ、まいは泣きながら「おばあちゃん、大好き」と呟くのだった。

【感想】
読んでいる途中は、まるで癒されるような感覚になります。
それもまいが何もない田舎で、祖母の指導の下、スローライフを満喫しているからだと思います。

「魔女」である祖母から課せられた修行は「健全なる生活」でした。
都会っ子であるまいは最初は馴染めませんでしたが、徐々に田舎の暮らしに順応していきます。
畑で食材を採取して調理したり、草花溢れる森を散策したり…現代にはない、おだやかな生活が郷愁感をくすぐり、癒されるような気持ちになります。

そして、読んだ後は感動なしではいられません。
祖母は、まいに対して「ある約束」をしていました。
喧嘩別れしていながら、約束を忘れていなかった祖母の愛が如何に大きかったか。
それを読者は、まいの視点を通じて二年の時を経て知ることとなり、感動に胸を打ちます。

読了の感動も、二人の絆を育んだスローライフがあるからこそ、生まれるものなのでしょう。

【西の魔女が死んだ】こんなに素直に感情を変化させられるストーリーはなかなかない(梨木香歩/著)

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りりさん(23歳・女性・学生)おすすめの泣ける本 【西の魔女が死んだ】(梨木香歩/著) の感想です。

おばあちゃんと主人公との距離感に、共感ともどかしさを感じました。
しかし、最後にその、もやもやとした感情がいっきに感動へと変わります。

こんなにも素直にすんなりと感情を変化させられ感動するストーリーはなかなかないと思います。

内容的には小学生でも理解できる程シンプルだけれど、素直に温かい気持ちになれるような本です。

この本を読んだことで、自分と家族や大切な人との接し方について振り返ろうと思えるような一冊です。
何事も終わってからでは遅い、大切なものが存在しているうちが1番重要なのだと、改めて気づかされます。

後から後悔しても悲しいだけで、大切な人があるうちに大切にしようという気持ちを忘れないために、何度でも読みたくなるような一冊です。

【西の魔女が死んだ】悲しいというより優しさに心がキュッとする(梨木香歩/著)

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ぷりんさん(27歳・女性・主婦)おすすめの泣ける本【西の魔女が死んだ】(梨木香歩/著)の感想です。

学校に行けなくなってしまった中学生の女の子がおばあちゃんの元へ行き、魔女修行を行う物語です。

自然に囲まれたおばあちゃんの家で丁寧な生活ぶりが描かれています。野いちごを摘み、それを自分たちの手で一から美味しいジャムに作り上げて、それをたっぷり塗ったパンを食べる…こんな生活も憧れるなぁとわくわくした気持ちになりました。

そういう自然の暮らしの描写やおばあちゃんの言葉一つ一つが優しくて、また面白く、一気に読んでしまいました。
物語の中に引き込まれる感じがして、何回読んでも飽きないです。そして最後の展開には涙が止まりませんでした。
でも悲しいというより優しさに心がキューッと締め付けられるような感覚でした。

読み終わってみると田舎のおばあちゃんを思い出し懐かしい感じがして、じんわりしましたし、心がほっこりと優しい気持ちになれる本でした。

⇒【西の魔女が死んだ】動画はこちら

【天使のひと言】子どもが発する思いがけない言葉、何度読んでも胸に詰まる(全労済/著)

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キョウさん(56歳・男性・自営業)おすすめの泣ける本【天使のひと言】(全労済/著)の感想です。

ネットのコラムで感想が寄せられていて、ちょうど子供が生まれたときだったので気になって購入しました。

子供は本当に発想が豊かで、思いがけない言葉をいつも語ってくれますが、ここに載っている子供達のひと言はその言葉を選りすぐってくれていて、何度読んでも胸に詰まるものがあります。

自分が子供からどう見られているのか?どう接すれば子供にとっていいのか、ダメなのか。自分のところに生まれてきてくれた我が子のためにどう生きることがいいのだろうか?
いろいろな問いかけをしてくれる一冊です。

子育てに悩んでいるお父さん、お母さん、これから子供を持つであろう若い人、子育てが終わって一息ついた世代の方々にまで何かを伝えてくれる本です。

【悼む人】 死者に対する信念が生きている人に影響 (天童荒太/著)

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komu2さん(43歳・男性・会社員)おすすめの泣ける本【悼む人】(天童荒太/著)の感想です。

以前は優秀だったが今はあくどいフリーの記者・蒔野は、奇妙な行動をする青年・静人と出会います。
蒔野が何をしているのか尋ねると、静人は、死者を悼んでいるのだと答えるのでした。

静人が倖世と出会ったところから私は物語に引き込まれて行きました。
静人の行いを否定するため、静人と一緒に行動する倖世がどこか健気で、普通の人が聞いたら引くほどの暗い過去があるのに、静人はその過去を聞いても、肯定も否定もせず、受け止めます。
受け止めていたかもわからないくらい達観していて、その域に達することで死者を過去として忘れないことができるんだと思いました。

記者の蒔野も静人の行動に否定的でしたが、静人に触れて、自分の心も浄化されたように行動が激変します。
静人の死者に対する信念が生きている人に影響したんだと思いました。

【豚のPちゃんと32人の小学生―命の授業900日】命をいただくありがたみを知る子どもたちに感動(黒田恭史/著)

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尖り猫さん(27歳・男性・派遣製造業)おすすめの泣ける本【豚のPちゃんと32人の小学生―命の授業900日】(黒田恭史/著)の感想です。

豚のPちゃんと32人の小学生―命の授業900日が泣ける理由は、生徒たちと豚が一緒に生きてそして一緒に時時を過ごすなかで初めは、食用目的で飼育していた豚がだんだん友達になりそしてクラスの家族になっていく過程がこの作品の泣けるポイントでありかつ感動できるポイントです。

そしてPちゃんと名付けた豚を飼育する過程において子供たちの食物への考え方や生きる意味への考え方かたが変わっていくのがこの作品のきもでありみてほしい部分です。

最後に豚を最終的にどうするかを決めるクラス会議があり難航するクラス会議で決断をくだすところとその決断でPちゃんがどうなるのかをみて自分でもいろいろと食肉へのありがたみを考えさせる部分に感動して涙できる作品です。

【虹の岬の喫茶店】都会では感じることができない人間ドラマに涙(森沢明夫/著)

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ブックピッグさん(47歳・女性・契約社員)おすすめの泣ける本【虹の岬の喫茶店】(森沢明夫/著)の感想です。

題名にもなっている「岬の喫茶店」が舞台です。
この作品は、吉永小百合さんが映画化したいと強く望まれ2014年に公開されました。

おいしいコーヒーを提供するだけでなく、主人公の初老の女性が暖かくお客さんを迎え、包み込んでいく優しい物語です。

吉永小百合さん演じる主人公が原作とぴったりで、映画を見た後でもう一度読み返しました。

心に染みわたる優しや暖かさが、日ごろの殺伐とした心を癒してくれる感動の作品です。

何気なく発する主の言葉で立ち直ることが出来た人、物語全体が醸し出す穏やかな雰囲気、街の人たちとのつながりや助け合いなど、都会では感じることが出来ない様々な人間ドラマが涙を誘います。

原作を読んでから映画を観てもいいですし、映画を観てから原作を読んでもいいです。

とにかく、一度読んでほしい感動の作品です。

【燃え上がる緑の木】 両性具有の人物の目線で描かれた作品、自分の悩みが小さく思えた (大江健三郎/著)

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ねこむらさん(41歳・女性・フリーランス)おすすめの泣ける本【燃え上がる緑の木】 (大江健三郎/著)の感想です。

燃え上がる緑の木はノーベル平和賞を受賞した大江健三郎氏の著書で、3部構成で描かれた物語りです。

両性具有の人物の目線で描かれており、四国の森でむかしからつづく土着信仰を中心に人々の価値観や行動、それぞれの役割を俯瞰して読み進むことによって信仰だけではなく人そのものについて語られたものです。

自分が何者か知っているものがいない、当たり前のこの現実を理解できている人がいないという事実と、救世主とされた人物も自らの存在意義を理解するまで長い時間と数々の暴力に堪えなければいきつくことができなかった苦しみが描かれています。

救世主の死に様は読む人によっては感じ方が異なるかもしれませんが、壮大な命の連鎖の中で自分の役割を果たし命を終えようとする姿を想像すると涙が止まりませんでした。

理想にかなわないできごとがおこると暴力で解決する人々の姿にも辛いものがあります。

しかし、読み終わると、普段自分が抱えている不安や悩み、苦悩といったものがとてもちいさく取るに足らないものに思えてくるのです。
涙を流して読んでもどこか気持ちが軽くなる一冊です。

【破戒】 人間は本来皆平等 、逆境から抜け出すには?幸せとは何か(島崎藤村/著)

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ととさん(41歳・女性・フリーランス)おすすめの泣ける本【破戒】(島崎藤村/著)の感想です。

かなり古い時代の話ですが、実際に被差別部落という、授業でもあまり取り上げられない悲惨な差別は今も日本のどこかで続いています。

なので、部落出身で主人公の丑松は今も何処かに存在し苦しみ続けているのだと思います。

上級国民、という言葉がネットを飛び交っている現代社会でもどんどん貧富の差が広がり、丑松の様に頑張っても普通の世界から振り落とされ差別される人々が増えています。

生まれながら貧しければ貧しいままで終わるしかないのでしょうか。
本作品はそんな現代人に人間は本来皆平等であり、本当に卑しく貧しい事がなんなのか、そして逆境から抜け出すにはどう生きればいいのか、本当の幸せとは何なのかを教えてくれます。
丑松を支え続けた正義心や友情や愛情に感涙して下さい。

⇒【破戒】動画はこちら

【博士の愛した数式】 人間の偉大さは数学で言う∞無限大 (小川洋子/著)

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後藤敦子さん(43歳・女性・不動産オーナー)おすすめの泣ける本 【博士の愛した数式】(小川洋子/著) の感想です。

この本は男性が描いているのかな、数学的でもあれば、野球にも詳しいからと思っていたら女性なので驚きました。

数学な部分に興味を持ち始めたのでこの本を読もうと思いましたが、古き良き阪神時代のことも描かれていて時代がドンピシャでした。
時の流れは野球と共に描かれていて自分の青春時代と重なり、この本に出てくるルート君とは5才も変わらないのですが、ルート君が博士の支えとなる部分は、今のところ私にでも出来ない立派だなと思いました。

この本は主人公の家政婦の目線で描かれていますが、自身もこの時代、野球ファンだったのでルート君視線で色々と考えられました。
三人でラジオを囲い、誕生日を祝うシーンは時代を懐かしく思いジーンと来ました。

人と人との関わりの大切さを教わりました。
人とは、博士に限らず時折面倒だけれどこんなに温かいものなんだなと思いました。
義姉の存在は嫌な物でしたが、彼女にも歴史があり、理解する心、愛する心を見れ、感じられたとき、人間の偉大さは数学で言う∞なんだと感じざるを得ませんでした。

人間の心を数式で表しとしたならば、あなたしかいない、限定する数式もあれば、計れぬ数式も存在するのだと実感させられました。

【博士の愛した数式】 記憶が80分しか持たない年老いた博士、心温まる交流に自然と落涙(小川洋子/著)

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momoさん(52歳・女性・主婦)おすすめの泣ける本【博士の愛した数式】(小川洋子/著)の感想です。

号泣!というわけではないですが、じわじわと涙が出ました。
いやな涙ではないです。せつなくて、でも心が温かくなって自然と涙がこぼれました。

記憶が80分しか持たない年老いた博士と、そこに派遣されたシングルマザーの家政婦とその息子との心の触れ合いの物語です。

物語の中に、愛が沢山溢れていました。
愛というと、若者の恋愛が注目されがちですが、この本を読んで、すべての人や事柄などに対する愛の大切さを感じました。

博士は数学者なのですが、その数字に対する愛も面白かった。
阪神ファンでもあって、野球についての記述もあるので、野球好きの人にもおススメです。

2005年に寺尾聰さん、深津絵里さん主演で映画化されています。
お二人も原作のイメージにピッタリだったので、本でも映画でも、どちらを先に見ても楽しめると思います。

⇒【博士の愛した数式】動画はこちら

【本日は、お日柄もよく】 人を揺るがす力を持っている言葉って偉大(原田マハ/著)

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ちゃんぐむさん(32歳・女性・会社員)おすすめの泣ける本【本日は、お日柄もよく】(原田マハ/著)の感想です。

主人公はいたって普通のOL。
昔から想いを寄せていた幼なじみの結婚式で、人生を左右する祝辞のスピーチを聞きます。

特に難しい言葉や言い回しを使っている訳では無い、むしろシンプルなスピーチのはずなのに、その言葉を口にするタイミングや、文章の構成の僅かな工夫で人に聞きこませてしまうような、そんなスピーチ。
導入としては最高で、わたしの結婚式じゃないのに読んで泣きそうになりました。

言葉の力は本当に偉大で、人の一時的な気持ちだけじゃなく大きな意味で人を揺るがす力を持っているのだということを教えてくれるお話です。

実に素晴らしいスピーチを要所要所で聞かせてくれるので(実際は読んでいるのですが)、心を揺さぶられます。
一気に読めてしまう本です。

⇒【本日は、お日柄もよく】動画はこちら

【明日の記憶】 若年性アルツハイマー病と戦う夫婦、絆に涙(荻原浩/著)

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はなさん(30歳・女性・会社員)おすすめの泣ける本【明日の記憶】 (荻原浩/著)の感想です。

もしも愛する家族が記憶を失って、自分のことも忘れてしまったら…そんな身近に起こり得る病気、若年性アルツハイマー病に襲われた夫とそれを支える妻のお話です。

50歳の働き盛りのサラリーマンの夫が徐々に物忘れなどをするところからはじまり、その病状はどんどん悪化していきます。
それを懸命に支える妻との夫婦の絆を見て、人生とはなにかについて深く考えさせられました。

若年性アルツハイマー病というととにかく悲しくて悲痛な物語のように思われますが、そんな中でも二人の愛や絆はたしかにそこに存在していて、記憶を失ってもそれは消えることがないのだということがおよくわかりました。

じわじわと病にむしばまれていく恐怖と、それでも二人で生きていくと決めた妻の決意。
最後のシーンは涙なしには読めないでしょう。

⇒【明日の記憶】動画はこちら

【薬指の標本】 静かに狂っていく主人公が愛おしい(小川洋子/著)

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ことさん(24歳・女性・学生)おすすめの泣ける本【薬指の標本】(小川洋子/著)の感想です。

主人公はサイダー工場で働いている際に薬指を事故で失ってしまい、標本技術士の元で受付として働くことになります。

サイズも教えていないのに気持ち悪いほどピッタリなハイヒールのプレゼントを受け取った主人公が徐々に標本技術士に惹かれていく話です。

人が物を大切にしたいと思う気持ちがかなり繊細に描かれており、描写の美しさも相まって独特な世界観を生み出しています。

暗喩的な表現が多く読後もずっと頭から離れない作品です。

恋愛の痛みや恍惚とした気持ちが現れているのにじめっとした印象はなく、静かに狂っていく主人公が愛しくなる作品です。

優しく展開していくのに息の詰まるような感覚があり、閉塞感すら感じさせる作品の中で真の愛情について考えさせられます。

【優しい死神の飼い方】犬であり死神でもあるレオのことが好きになる(知念実希人/著)

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ぺこさん(32歳・女性・主婦)おすすめの泣ける本【優しい死神の飼い方】(知念実希人/著)の感想です。

死神が出てくる本。

というと、少し怖いお話を想像するかもしれませんが、これはとても優しく、微笑ましく、可愛く感じる死神のお話です。

一体どんな死神なのか…?
彼はなんと、「ごおるでんれとりばあ」なのです。

死神であり犬であるレオ。
そんな彼と、ホスピスでもうすぐ死んでいく人たちの関わりを読み進めていくうちに、本当に心がほっこりしました。

皆さんふだん「死」というものについて深く考えることはあまりないと思いますが、この本では死についてとても考えさせられます。

どうして人には未練が残るんだろう?
というテーマを、レオの目を通して違う方向から、ある時は寂しく、ある時は暖かく紐解いていき、最後に1つのあることにつながる。

読み終わったあとには、きっとレオのことがとても好きになっているはずです。

【容疑者Xの献身】純愛、友情、東野作品の中でも読み応えあり(東野 圭吾/著)

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chun0525さん(39歳・男性・会社員)おすすめの泣ける本【容疑者Xの献身】(東野 圭吾/著)の感想です。

東野圭吾さんのガリレオシリーズの長編小説「容疑者Xの献身」です。

隣人の母子家庭の母親、靖子に秘かに恋をしている高校教師の石神が靖子と娘の美里の為にとてつもない犯罪を犯します。

その石神の大学時代の友人、湯川が刑事の草薙に頼まれてトリックを暴きます。
石神が犯した犯罪のトリックが暴かれたシーンは衝撃を受けました。

東野圭吾さんの小説は色々と純愛物の小説がありますがこれ以上の純愛ストーリーは無いと思います。
そしてどのガリレオシリーズではいつも冷静沈着な湯川がだんだん、石神のトリックに気付いていき普段は見せない感情的になる場面では読んでいるこちらも胸が熱くなるりました。

石神の純愛だけでなく湯川との友情にも見応えがある話だと思います。

⇒【容疑者Xの献身】動画はこちら

【落下する夕方】一人を一途に愛することは無駄なものなの?突きつけられる(江國香織/著)

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ろこさん(38歳・女性・主婦)おすすめの泣ける本【落下する夕方】(江國香織/著)の感想です。

主人公は、旅のように引っ越しを繰り返すピアノ教師の 母親と、その娘で、2人のそれぞれの視線から物語は進んでいきます。

母親が定住せずに、旅のように移動をし続けている理由、母親にピアノを習いながら、どんどん成長をして、自我が目覚めていく娘。

とても仲の良いだけの親子が、お互いにすれ違い始める思春期の到来。

また、2人の中に無言の内に存在している「父親の不在」についての、暗黙の了解。

など、穏やかな文体で、物語は衝撃的なクライマックスに向けて進んでいきます。

人を愛すること、一途に一人だけを思い続けることの素晴らしさと、その想いは果たして無駄なものなのか、この小説は、静かに私たちに突きつけてくるのです。

果たして、母親と娘の旅路の果てに見る景色とは。

【青空のむこう】ゴーストとしてこの世に戻ってきた少年、大事なことに気付かされた(アレックス・シアラー/著)

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くろにゃんこさん(28歳・女性・会社員)おすすめの泣ける本【青空のむこう】(アレックス・シアラー/著)の感想です。

死んでしまった男の子が、ゴーストになってこの世に戻ってきます。

男の子は初めはゴースト生活を楽しんでいました。
楽しみつつ自分がやり残してしまったことを模索していきます。
同じ年頃のゴーストの少年やその他のゴーストと出会い、一緒に行動したり話を聞いてまわります。
思い出の場所に行ってみたり、自分の友達や家族の様子を覗いていく内に大切なことに気付いていきます。

最初は、いなくなっても世界は回っていく事実に悲しい気持ちになりました。
でも読み進めていくうちに男の子と一緒に大事なことに気付かされていきます。

自分が今までやり残していることは何なのか、悔いなく生きていくこと、家族や大切な人に気持ちを伝えることの難しさを考えるきっかけになる本です。

【ママがおばけになっちゃった】子どもへの読み聞かせが、大人の方が泣いてしまう(のぶみ/著)

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hanaさん(32歳・女性・会社員)おすすめの泣ける本【ママがおばけになっちゃった】(のぶみ/著)の感想です。

子供用の絵本ですが、今まで読んだことがなく子供が生まれてから初めて読みました。

涙が止まりませんでした。

子供に読み聞かせるというよりはどちらかというと大人が「私がいなくなっても大丈夫?どうなるの?」と考えさせられる絵本です。

こどもに読み聞かせてみると、「ママ死んじゃったの?もう会えなくなっちゃうの?」とこどもなりに考えているようでした。

読み終わた後はこどもに「ママだいすき」といって思いっきり抱きしめられました。

命の大切さやママを亡くしても頑張ろうというかんたろうの気持ちに救われるような絵本でした。

ただ、パパが出てこないことに少し違和感がありました。
おばあちゃんではなくパパとかんたろうの関係としても見てみたいなと思いました。

見る人によって感想はいろいろと違うと思いますが、私はみなさんにおすすめしたい絵本の1冊です。

【アルジャーノンに花束を】何回読んでも毎回違う感覚を覚える(ダニエル・キイス /著)

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KCEEさん(43歳・女性・会社員)おすすめの泣ける本【アルジャーノンに花束を】(ダニエル・キイス /著)の感想です。

アメリカのサイエンスフィクション作家、ダニエルキイスの代表的な作品です。

私が最初にこの本を読んだのは中学生のときでした。
きっかけは大ファンであったミュージシャン、氷室京介さんがBOOWYからソロになって始めてのアルバム「Flowers For Algernon」を発表し
その中には同タイトルの曲もあり「彼がこんなにも影響を受けた本とはいったいどんな本なんだろう」と手に取ってみたことからでした。

生まれつき知能の発達が幼少期より止まっており複雑な家庭環境、職場、学校での人間関係の中でいろいろとありながらも健気に生きている主人公が現代の科学の力により手術を奨められ脳を成長させる実験をし、そしてそれから何が変わりどうなっていくのかというストーリーです。

翻訳本を読みましたが主人公の日記のようになっていて最初はひらがなが多く、活字だとそれが大変読みづらかったのを覚えています。
しかし、一度読破して流れが分かると2回目以降には主人公や周りの人たちの機微な心の変化が読み取れ、より深い内容が入ってきます。

一人の男性を中心にしたストーリーですが同じような場面は私たちの周りに近く起きています。
人との付き合いのなかで相手が誰であれ、この世には正解などないと思うと同時にこれまでこの本をいまだ処分せずにたまに読んでも年齢を重ねてきたせいか毎回違う感覚を覚えます。

そして現在、過去とずいぶん社会的常識が変わった今でも決してそれが正解ではないのだと教えてくれます。

でも何回読んでも「私はこれでいいんだ」という安堵感のない、人間として永遠に悩むべきテーマを与えられているようです。

【アルジャーノンに花束を】知的障害があった時の方が幸せ、最後は意外な展開に涙が止まらない(ダニエル・キイス /著)

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まるこさん(35歳・男性・自営業)おすすめの泣ける本 【アルジャーノンに花束を】(ダニエル・キイス /著) の感想です。

私が泣ける本でオススメなのは「アルジャーノンに花束を」です。

ダニエル・キースさんのSF小説の傑作として有名です。
主人公のチャーリーは32歳なのですが、知的年齢が6歳のままの知的障害者なのです。

その頃マウスの実験で知能を上げることに成功した教授が人体実験の第1号としてチャーリーを選び、チャーリーは普通の人以上に賢くなっていきます。

この本を読んでとても胸が痛くなり、涙が止まりませんでした。
今まで知能が低かったことにより、幸せに感じていた毎日が賢くなることによって、自分の現状に絶望してしまうのです。

そして、さらにどんどん賢くなって周りの人間を見下すようになってしまいます。

ピュアだった主人公が傲慢になっていく姿に自分を重ねてしまい、胸に刺さりました。
結末は意外な展開になりとても面白いし、涙が出ると思います。

【幸せなひとりぼっち】 涙が出てきた本はこれが初めて 、笑えて感動する最高の小説(フレドリック・バックマン/著)

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焼きそばパンさん(31歳・男性・フリーランス)おすすめの泣ける本【幸せなひとりぼっち】(フレドリック・バックマン/著)の感想です。

59歳のオーヴェは妻を亡くし、仕事も早期退職にと追い込まれて生きる希望を亡くしていました。

自宅で首を吊ろうとしていたところ、となりに引っ越してきたイラン人女性のパルヴァネが挨拶をしに来て自殺のタイミングを逸します。

パルヴァネや彼女の息子たちと嫌々ながらも交流をしていくうちにオーヴェの心にも変化が訪れるのです。

この作品は、笑って泣ける小説です。
10年くらい小説を読んでいましたが、涙が出てきた本はこれが初めてでした。

オーヴェはいわゆる頑固おやじで、近所の人間からは煙たがられる存在なのですが、彼の融通の利かなさがときには面白く映ります。

彼の変わった近所づきあいと合わせて、オーヴェの過去のストーリーも断片的に挿話されています。
そこではソーニャとの出会いや、オーヴェという人物を形作った出来事などが語られており、読者はオーヴェの偏屈さをだんだんと理解してくでしょう。

話を読み進めていくと、面倒くさいおやじだったはずのオーヴェの印象もだいぶ変わってきます。
だから、最後にはオーヴェのために涙を流すことになりました。
楽しく笑えて、感動も与えてくれる最高の小説です。

【マイ・ドッグ・スキップ】(フランキー・ミューニース/著)

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じゅんさん(44歳・女性・主婦)おすすめの泣ける本【マイ・ドッグ・スキップ】(フランキー・ミューニース/著)の感想です。

40年代のアメリカ。
愛犬のスキップといじめられっ子ウィリーとの出会いから世界を広げていく動物との定番の感動ストーリー、だと思います。

犬が好き。
泣ける話が好き。
そんな人に特にオススメです。

ただ、少年と愛犬の素晴らしい愛情話ではなく、そのお母さんやお父さんの素晴らしさも感じるお話です。

スキップは、ウィリーの少年時代に欠かせない存在で、友達・冒険・恋・勇気・自然などの素晴らしさを。
そして、生きること、命の大切さ、肌の色なんて関係ない。そんなたくさんのことを教えてくれた。ともに成長してくれた。

少年時代にこんな素敵な出逢いや経験ができたということに自分の幼い頃を思い出したり、犬を飼いたい・・・と思ってしまう。
映画にもなってい流ので、映像でも感動できて癒やされると思います。

⇒【マイ・ドッグ・スキップ】動画はこちら

【ダレン・シャン(1)-奇怪なサ-カス- 】 主人公がバンパイアとして生きる半生を描いた作品(ダレン・シャン/著)

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るいさん(22歳・女性・OL)おすすめの泣ける本【ダレン・シャン(1)-奇怪なサ-カス- 】(ダレン・シャン/著)の感想です。

シリーズ物になっていて長編ですが、飽きの来ないテンポ感が魅力です。
児童向けで出版されたこともあり読みやすい文章ですが、物語の奥深さはライトノベルや新書に劣りません。
子供の頃に読んで感動し、大人になってからまた読んで考えさせられる作品でした。

主人公がバンパイアとして生きる半生を描いた作品ですが、ファンタジーの設定ながら描写がとてもリアル。
こちらまでロンドンの街にいるような気分になりました。
物語の視点となっている主人公の豊かな感受性から、その時々の感情は勿論、友情・親愛・情愛が余すところなく盛り込まれているからでしょう。

また、原作・映画・漫画でそれぞれのラストが違うので、そこも見どころの一つです。
原作が長いので抵抗があるなら映画は1作品完結なのでおすすめです。どれをとっても本作品の奇怪さや繊細さをよく表現しています。

アクション・ファンタジー・ヒューマニズム・ラブストーリーの全てがバランスよく盛り込まれた、中々お目にかからない本です。

おすすめの泣ける本まとめ

以上、67人に聞いたおすすめの泣ける本をご紹介しました。

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管理人☆ことは

気になる本があったらぜひチェックしてみてくださいね☆

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