王様のブランチブックコーナー特集
(2020年2月8日放送)
ジェーン・スー著【これでもいいのだ】を紹介。
発売から1ヶ月で2万2千部突破!
疲れた心に染み込む美容液エッセイ【これでもいいのだ】。
著者でコラムニストのジェーン・スーさんにインタビュー。
40代半ばを迎えたジェーン・スーさんが、【これでもいいのだ】に込めた思い、年代別おすすめのエピソードも語ってくれています。
このページでわかること
思っていた未来とは違うけど これはこれで、いい感じ。 疲れた心にじんわりしみるエッセイ66篇
ジェーン・スー著『これでもいいのだ』帯より引用
ちょっと前までだったら、「これでもいいや」って言ったらは2番目の選択肢とか、そういう感じだったと思うんです。
だけどそれでいいや、じゃなくて、これもよくて、これもよい。
優劣がどっちかにあるわけじゃなくて、どっちもいいんだよってことが言えたらいいなぁと思って。
と、語るジェーン・スーさん。
若者よ、加齢はいいぞ。 なぜなら、あきらめがよくなるから。
ジェーン・スー著『これでもいいのだ』より引用
「こんなのでいいのかしら」
「思ってたのと違う……」
と狼狽えるのは、若い頃と変わらない。
しかし、そこから「まあ いいか」へ着地するスピードがべらぼうに速くなる。
ジェーン・スーさんの元には、「早くオバサンになりたい」「ラクになった」などの声が届いているそう。
なるほど。
年齢を重ねるごとに、いい意味で「これじゃなきゃイヤだっ」って執着が減ってきているような。
いろいろ受け入れやすくなってきてる気がします。
さらにジェーン・スーさんは、年代別におすすめのエピソードも教えてくれました。
親と同じじゃなくてもいいのだ
ジェーン・スーさんいわく
「今、20代の方の親は、景気がよかった時代に青春を送っている。
勤めていれば給料は上がったし、結婚もしやすかった。
親がそうなのに、自分はなぜできない?
親を安心させるために、早く結婚しなきゃとか、いい会社に勤めなきゃとか思っても、時代がまるっきり変わってしまっている。
親と一緒の生き方でもいいけど、親とは違った生き方でもいいんだよ、っていう。」
今、20代の方の親というとアラフィフ~くらい。
というと、バブルも知っている世代で今より“イケイケ”😚
理想の男性は、“3高”(高学歴・高収入・高身長)と言われ、男性も女性もギラギラしていた?
“草食男子”なんて言葉もなかったし、結婚もしやすかったかも!
さらに、TBSアナウンサーの長峰由紀さんの例を紹介。
女性アナウンサーを「お飾りの存在」と思う方がまだ少なからずいるようだが、現実はまったく違う。
ジェーン・スー著『これでもいいのだ』より引用
たゆまぬ鍛錬と生まれ持ってのセンスがなければ長く続けられない。 長く続けるのに必要なのは、仕事に対する真摯な態度。
それは、どの仕事にも言えることだろう。
長峰由紀さんが入社された頃は、女子アナアイドル時代の始まったころ。
女子アナ30歳定年説があったくらい!
でも、長峰由紀さんはそんなことは気にせず、キャリアをしっかり積み、長きにわたって活躍されている。
「 若くてかわいいだけが人間の価値じゃないんだ」とジェーン・スーさん。
20代女性がこれからどうやって生きていくか、示してくれています。
ジェーン・スーさんは、長峰由紀さんのことを親方と呼んでいるそうですよ😆
友だちと同じじゃなくてもいいのだ
「30代になると
- 結婚している、していない
- 子どもがいる、いない
- バリキャリ、時短で働いている
など、わかれてきて、ちょっと疎遠になったり、みんなと一緒じゃない時期が必ずくる。 だけど、それ大丈夫だから!」
と力強く語るジェーン・スーさん、自身が体験したエピソードを披露。
ジェーン・スーさんが女友だちと3人で話をしていた時のこと。
子どものいないAさんが軽度の認知症の父親をショートステイに預けるという話題に。
父親の持ち物すべてに名前をつけなくてはいけない、という初めての体験にとまどうAさん。
2人の子どもがいるBさんが、「こういうお名前ペンがいいよ、とか、これが書きやすいよ」などのアドバイスをしてくれたそう。
「意外と子育ての知恵が介護にも使えたり、みんなそれぞれがいろいろな情報をもっているから、それを交換しあえば豊かになる。(ジェーン・スー)」
たしかに。
今まで一緒につるんでいた友だちたちと環境が変わってくる年代ですよね。
人と比べて焦ったり、羨ましく思ったりする場合も。
だけど、「そもそも友だちとちがってもいい、大丈夫」と思っていればモヤモヤしなくなりますよね😉
傷付いて泣いてもいいのだ
40代になると大人だから、職場の部下にしろ、子どもにしろ、慰める立場。
20代の頃より、知恵も小金も増えるけど、傷ついたりする心は一緒。
(王様のブランチインタビューより)
買ったばかりの電動アシスト自転車から、派手に転げ落ちた。
ジェーン・スー著『これでもいいのだ』より引用
ズッコケたあとの私を一言で表すならば、「不機嫌」に尽きる。
訳もなくみじめで不機嫌なときは、大人だってびっくりして傷付いている。
大人にだって子どものしっぽは残っている。
誰かに安心させてほしくなるときだって、背中をさすってほしくなるときだってあるのだ。
「大人にだって、子どものしっぽは残っている。」
この一文にキュンっときちゃいます。
ジェーン・スーさんは、ひとりで“ギャン泣き”するのが楽しいらしいです。
いつも飄々としていそうなスーさんでもそんなことあるんだ……。
「情緒不安定を楽しもうっていうのが40代」と語っていました。
ジェーン・スーさんの著書といえば、ユニークなタイトルが特徴。
ちょっと耳が痛いのもありますが……😅
ジェーン・スーさんは、本やコラムの執筆他、ラジオパーソナリティとしても活躍!
「ジェーン・スー生活は踊る ( TBSラジオ月~金昼11:00~13:00 )」で人生相談をされています。
本もおもしろいけど、おしゃべりもめちゃくちゃおもしろいですよ😉
「○○じゃないといけない、の“いけない ” 、を外していった方がこれからの時代は生きやすい」と語るジェーン・スーさん。
どのエピソードもカタルシス99.99%でした😊