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90年代渋谷区円山町のラブホテル街。そんな街の古びた廃屋で事件は起き、猟奇的な変死体が発見されたのだ。そして不倫相手と浮気をしていた女刑事の吉田和子(水野美紀)の元に事件発生の連絡が入り、彼女はタクシーで現場へと向かった。現場には幾つかのパーツに切断された遺体があり、遺体はマネキン人形と組み合わされいた。セーラー服を着せられ座った状態のものと、赤いスリップドレスを着せられ横になってる状態のもので、現場の壁には血で「城」と書かれいた。
そして捜査を進めていくと、エリート大学助教授の尾沢美津子(冨樫真)と、ベストセラー小説家の妻の菊地いずみ(神楽坂恵)の存在が浮かび上がるのであった…。
1997年に実際に起きた東電OL殺人事件が元になっている作品です。
またこの作品は第64回カンヌ国際映画祭、監督週間部門でワールドプレミア上映もされ、興行収入は1億円を突破しました。
監督を務めるのは園子温監督で世界的に評価の高い監督です。2012年公開の『ビスミ』がヴェネチア国際映画祭に出品され、主演の俳優が日本で初めて最優秀新人賞を重賞するなど、多くの俳優の才能を見出だす監督としても知られています。
主演の水野美紀は『踊る大捜査線』シリーズにも出演している女優で、この作品では今までのイメージとは違い大胆な演技をしていると評価が高いです。
3人の女優、水野美紀さん、神楽坂恵さん、冨樫真さん、それぞれヌードを披露。
体当たりの演技で、園子温監督ならではの過激な内容に挑んでいます。
映画【恋の罪】を鑑賞した方のレビューをチェック♪
強烈な作品でした。強烈。
公開当時は水野美紀さんの濡れ場が話題になったそうですが、それよりも神楽坂恵さんと冨樫真さんの一糸まとわぬ体当たり演技が素晴らしいです。
この映画で2人を知ったのですが、すっかりファンになってしまいました。
他にもアンジャッシュの児島さんはじめクセの強い登場人物たちはみな狂気を含んでいて、終始不気味な雰囲気に息を荒くして一気に見てしまいました。
それぞれの女がどういう最後を迎えるのか、恋の罪とは、ラストまで気が抜けない映画です。
劇中に何度も登場する詩も印象的。
実際の事件を題材にして描かれている作品ということ、園子温監督作品ということで興味を持ち鑑賞しました。
リアルな映画かと思いきや、現実離れした描写が数多くあり、園子温らしさも感じられましたが、自分の中に違和感がありました。
しかし、女優陣の体を張った演技にはプロ意識の高さを感じずにはいられませんでした。
ストーリーは、先が読めない感じでハラハラドキドキという印象でした。
帰途という詩が出てきた時は、その内容に感動しました。
園子温監督による東電OL殺人事件をベースにした映画作品と言われてているが、あまりその要素はなく園子温による独特な世界観が繰り広げられていた作品でした。
園子温監督の事件をベースにした作品に「冷たい熱帯魚」という恐ろしくなかなかぶっ飛んだ映画があったが、この作品も同じくらいぶっ飛んでるしエログロな感じでなかなか哲学的な作風なので、なかなか理解しがたい作品でした。
ただ内容は難しかったけれども危ない領域に踏み込んでしまったゾクゾク感や登場人物の強烈な個性にどんどんひかれていきます。
クライマックスの大方斐紗子さんの恐ろしすぎる熱演には恐ろしさを通り越して笑ってしまいました。
公開年：2011年 製作国：日本 上映時間：144分
《監督・脚本》
《キャスト》
水野美紀 冨樫真 神楽坂恵 児嶋一哉 二階堂智 小林竜樹 五辻真吾 深水元基 内田慈 町田マリー 岩松了 陰山泰 大方斐紗子 津田寛治 我妻三輪子 ぺ・ジョンミョン 矢柴俊博
