
映画【TIME/タイム】U-NEXTで観ました。
「25歳から歳をとらないなんて最高!いいなぁ♪」と思ったのは一瞬で……。
「時間=お金」の世界は過酷すぎです……。

そんな映画【TIME/タイム】の感想・レビューを、核心に触れない程度のネタバレも含めつつ、書いていきます。
このページでわかること
映画【TIME/タイム】は、「時間=通貨」という画期的コンセプトのSFアクションサスペンス。

監督は、アンドリュー・ニコル。
過去作に「ガタカ」「トゥルーマン・ショー」などがあります。
遺伝子操作で25歳以降、身体が老いなくなった近未来。
過剰な人口増加を防ぐため、時間が通貨として取引されるようになった。
例えば、
- コーヒー1杯 4分
- バス代 2時間分
- 高級ホテルのスタンダードルーム 2ヶ月分
など。
スラムゾーンに生きる貧しいものは、常にギリギリ、命の危機にさらされ、富裕層は1世紀以上の命をもつように。
スラム街で育ったウィル・サラス(ジャスティン・ティンバーレイク)は、ある日、ギャングから自殺願望のある富豪の命を救ったことで、富豪の生命=“時間”を譲り受けることとなった。
しかしウィルは、その富豪の時間を奪ったという殺人容疑をかけられてしまい、タイムキーパー(時間を取り締まる者)のレイモンド・レオン(キリアン・マーフィ)から追われる身に。
大金=膨大な時間を手にしたウィルは、富裕ゾーンである「ニューグリニッチ」に潜り込み、弱者の時間が奪われる世の中を変えようとするのだが……。

ジャスティン・ティンバーレイク、正義感溢れるウィル・サラス役、カッコいいです!
私生活では、ブリトニー・スピアーズやキャメロン・ディアス、ジャネット・ジャクソンやらスカーレット・ヨハンソンらとの交際も噂されたモテ男。
うん、カッコよかった。
公開日:2012年2月17日 製作国:アメリカ 上映時間:109分
監督・脚本:アンドリュー・ニコル
出演:ウィル・サラスジャスティン・ティンバーレイク・ シルヴィア・ワイスアマンダ・サイフリッド・ レイモンド・レオンキリアン・マーフィー・ フィリップ・ワイスヴィンセント・カーシーザー・ フォーティスアレックス・ペティファー・ レイチェル・サラスオリヴィア・ワイルド

映画【TIME/タイム】
ことはの感想をざっくり3つにまとめると……。
時間=通貨
設定が斬新
どちらが幸せ?
富めるものと貧しきもの
永遠の命
欲しいけど欲しくない……かも?

私の感想を 一つずつ 書いていきますね☆

すべての人類は25歳で成長ストップ。
腕に、人生の残り時間が、秒単位で表示されます。
「時は金なり」と言いますが、この作品の中では、その言葉とおり、時間がキャッシュとして取引されています。
何かを得るためには、それに応じた時間を奪われるし、時間を得るためには、働かなくちゃいけない。
主人公ウィルは、スラムゾーンに生きています。
常に残り時間わずかのギリギリ生活。
それでも、母親(見た目はウィルと同じ25歳!)や周囲の人間と時間を分け合いつつましく暮らしています。
じゃあ、たくさん働いて時間を貯めればいいじゃん!
と思うのですが、そんな単純ではありません。
人口調整のため、物価が上がったり、賃金(賃時?)が下がったり。
スラムの人たちはいつも命の危機にさらされ、富裕層は永遠の命を授かっているのです。
私たちの世界に置き換えると、全財産、腕に表示して生きているようなもの?
いえ、もっとダイレクト。
自分の寿命を確認しながら生きているんだから。

「残りの命、あと4時間!」なんてハッキリわかったら、ゾッとしますよね。
時間=通貨という設定が斬新だったし、本当にこんな世界だったら…と考えちゃいました。
ある夜、ウィルは酒場で、“自分の持ち時間”を見せびらかす富豪と出会います。
富裕層の人たちは、自分の時間を奪われないように、時間を隠したり、ボディガードをつけたりしているのに、とても危険な行動。
案の定、マフィアに命を狙われます。
ウィルは、富豪を助け出しますが、富豪はもう生きていたくないと告白。
ウィルが眠っている間に、自分の余命117年という膨大な時間をウィルに与えて自殺してしまいます。
一方、ウィルの母親は、この不条理な社会システムのせいで、時間をチャージすることができず死んでしまうのでした。

当然、貧しいより裕福な方が幸せだと思うし、どちらか選べと聞かれたら「富めるものになりたい」と答えます。
だけど…1世紀以上もの寿命を残して、死を選ぶ富豪の気持ちもなんとなくわかる気が。
貧者には死、富者には倦怠
富豪から膨大な時間を譲り受けただけなのに、“富豪から時間を奪った殺人犯”として追われる身となったウィル。
ウィルは、通行料として1年分の時間を代償に、富裕層が住む町ニューグリニッチに向かいます。
そこで知り合った大富豪の娘シルビア・ワイス(アマンダ・サイフリッド)。
“時間の残高”を気にする必要がない彼女は
「貧者には死、富者には倦怠」
「無茶なこともしないで永遠に生き続けるのはつまらない」と語ります。
そんなシルビアの目に映るウィルは、危険ではあるけれど魅力的な男。
タイムキーパー・レオンがウィルを捕らえようとした時、ウィルはシルビアを人質にスラムゾーンに帰るのでした。
シルビアは、逃げ出すチャンスがあったにも関わらず、ウィルと行動をともにします。
「貧者の時間を搾取して、富者は永遠の命を手に入れる。」
不平等な社会システムを変えたいと行動するウィルの助けとなるのでした。

最初は単純に、25歳から歳を取らず永遠の命が手に入るなんていいなぁ、って思いました。
ですが、そう思ったのは最初だけ。

寿命がつきるその瞬間まで、健康で経済的に自由であればいいとは思うけど、永遠の命はいらないって思っちゃいました。
もちろんいつ死ぬかも、私は知りたくないですね。

あくまでもことは個人の感じた評価です。
「違うんだけど?」と思う方もいるかもですが、その場合は、心広く読み飛ばしてくださいね。

部分的には「???」って矛盾を感じなくもないシーンもありますが、テンポよく進むし、ストーリーもわかりやすい。
面白い映画でした。
観たあと暗い気持ちになるとか、恐ろしすぎるシーンとかはないので、ハラハラドキドキ映画を楽しみたい時におすすめです。
